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建設現場の足場固定、脱着式アンカー開発 焼津の松永工基、建物の長寿命化に貢献

8/25(日) 14:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 建設現場の足場施工などを手掛ける焼津市の松永工基(新村香根美社長)は、脱着式のアンカーボルトを開発した。仮設足場用のアンカーは使用後も建物に埋め込まれたままのことが多く、適切に処理しなければ、建物のひび割れやさびによる汚れの原因になる。同社のアンカーはこれらを防ぐとともに、アンカーの再利用も可能にした。担当者は「建物に100年の耐久性が求められる時代。アンカーボルトの立場から建物の長寿命化に貢献したい」と話す。

【図解】アンカーバードの使用方法



 アンカーは、建物の改修や解体工事の際、仮設する足場が倒れたり傾いたりしないように建物に埋め込み、足場を固定する役割を持つ。

 同社の新製品「アンカーバード」は、先端にバネの弾力を持たせる特殊構造を採用した。アンカー内部にコーンを差し込むことで先端が広がり、固定強度を確保。コーンを抜けば、バネの伸縮で先端も元の大きさに戻り、容易に撤去できる。また、電動ドライバーなどで取り付けるため職人の熟練度や施工箇所による「施工むら」を抑制し、作業時間短縮にもつながる。国内に加え、海外でも特許を取得した。

 開発したのはグループ会社「アンカーバード」の新村力専務(38)。7年前、大型台風の強風で松永工基が担った足場が倒壊しそうになり、「より安全なアンカーが必要」と研究に着手した。新幹線の高架橋補修現場での試験施工などを通じて改良を重ね、今春に完成した。月2万本の生産体制を整え、夏以降に本格販売する。新村専務によると、同製品に置き換えることができるアンカーは年間1億3千万本ほど販売される。「改修工事の回数や規模縮小につながる」(同専務)と提案し、シェア獲得を目指す。

 定価1100円。国内に加え、海外での販売も促進する。

静岡新聞社

最終更新:8/25(日) 15:32
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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