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2019年最新版、Z世代の世界観とミレニアル世代との違いーー若干の「揺り戻し」も

8/25(日) 6:00配信

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経済への影響力を強めるZ世代

いつの時代も年寄りは「今どきの若いモンは」的なことを言うものだが、現在社会を担っているミレニアル世代ほど好奇心と切迫感を持って様々な調査がなされた「新人類」もいなかっただろう。

しかしそんな彼らを「若い世代」の代名詞として使える時代が終わりかけているらしい。

停滞する世界に堅実でさわやかな新風を吹き込んでいたミレニアルたちを過去へと押しやる勢いで台頭しているのは、ここ数年で次々に労働市場に参入し、現在440億ドルとも推定される購買力を持って消費トレンド形成への影響を強めている「Z世代」。

定義は複数あるが、おおまかに1997年から2012年までの間に生まれた世代(つまり現在7才~22歳あたり)である彼らが持つ価値観は、せっかくおおよその実態が掴めてきたミレニアル世代ともまた異なってきているという。

考えてみれば初代ミレニアルは現在40歳近く、それに対し最後のZ世代は現在7歳。若いとばかり思っていたミレニアルも下手をすればZ世代と30年の隔たりがあり、その間に世界も色々あったわけだから、価値観も違ってきて当然である。

Z世代のキーワードは、「起業家精神」「真のデジタル・ネイティブ」「社会課題への意識」「ミレニアルよりも切迫した経済観」など。

この度世界最大の会計事務所Deloitteが発表した「グローバル・ミレニアル調査 2019」が、42か国13416人のミレニアル世代と、10か国3009人のZ世代を対象としたリサーチの結果を世代別にまとめているので、まずはそこから紹介したい。

なぜか若干の「揺り戻し」? 数字に見るミレニアル世代との相違

本調査ではミレニアルとZ世代の特徴が多方面から浮き彫りとなっている。

特に興味深いのは、ミレニアルの特徴としてよく指摘されていた、地に足がついていてエコへの意識が高く、モノの所有や組織への所属に興味が薄くワークライフバランスを重視する…といった、経済の停滞が続く限りこの先も深まっていくと思われた傾向の一部に、若干の「揺り戻し」が起きていることだ(蛇足ながらロスジェネの中でも特にロストした挙句地球の裏側でフリーランスをしている筆者のような中年は、上記のようなミレニアルの出現を大変歓迎していたので、ちょっと複雑な気分)。

例えば、人生において叶えたいことの優先順位。最も重視しているとされたのはミレニアル・Z世代両者とも57%と高い割合を示した「世界を旅し、目にすること」だったが、2位につけた「富を得ること」を優先する割合はミレニアルが52%、Z世代が56%と、Z世代が4ポイント高くなった。

3位の「マイホーム購入」を望む率もそれぞれ49%と52%、続く「社会をよくする」が46%と47%、「子どもを持つ」が39%と45%と、伝統的に「人生の成功の条件」とされてきたこれらの項目全てで、それぞれZ世代がわずかながら高い値を示している。

「社会問題の懸念度」の項では、両世代ともに「環境問題」が29%と最も高い値を示したが、2位・3位に関してはミレニアルが「格差拡大・失業率」と続いたのに対し、Z世代は2位に「テロ」が入り、その次が「失業率」。

「911のあった1997年以降の生まれ(つまりテロのない世界を経験していないこと)」を世代の定義とされることも多いZ世代は、物心ついた頃からその後も世界各地で偶発的に起き続けては「また」というニュアンスとともに報道されるテロや学校銃撃事件のニュースを目にして育ったわけで、テロを一部の犯罪者の異常行為ではなく、恒常的な社会問題ととらえる視点を得たのだろう。

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最終更新:8/25(日) 6:00
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