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マニラに新たな慰安婦の記念碑。日本大使館から1キロの教会に。「二度と起こってはならない」と訴え

8/25(日) 18:19配信

BuzzFeed Japan

フィリピンのマニラ首都圏のカトリック教会に、第二次世界大戦時に旧日本軍の慰安婦となった女性のための記念碑が建てられた。8月25日に除幕式が行われた。

碑が建てられたのはカトリック・バクララン教会の敷地内にある公園。在フィリピン日本大使館から約1キロほどで、マニラ空港にも近い。碑には「第二次世界大戦中の軍による性奴隷と暴力の被害者を記憶する」との言葉が刻まれている。

フィリピンでは、過去2年間に慰安婦をモチーフにした像が3つ建ち、慰安婦問題への関心が続く一方で、慰安婦問題などで日比関係に波風を立てたくないというドゥテルテ政権の方針もあり、3つのうち2つは撤去された。

今回の碑は、どうなるだろうか。【冨田すみれ子 / BuzzFeed Japan】

今回の碑には「女性に対する性奴隷や暴力は、いかなる時、場所でも二度と起こってはならないということを思い出させるためにこの碑は建つ」との言葉が刻まれている。第二次世界大戦中の慰安婦問題だけでなく、あらゆる場所での女性に対する性暴力に反対する、との意味だという。

この碑の設置の中心となったのは、元慰安婦女性を支援するグループ「フラワーズ・フォー・ロラス(おばあさんたちに花を)」。

このグループは、元慰安婦やその支援者の団体リラ・ピリピーナ、女性団体、中華系フィリピン人グループ、教会関係者などで構成されており、2018年4月に、マニラ湾沿いの遊歩道に設置されていた慰安婦像がフィリピン政府により撤去された際に発足した。

除幕式には、元慰安婦の女性や、国会議員らも出席したという。

フィリピンでの「慰安婦問題」

第二次世界大戦中、フィリピン人女性も旧日本軍による性暴力の被害にあった。旧日本軍は当時10代や20代だったフィリピン人女性を強姦したり、暴力的に拉致・連行して、駐屯地の建物に監禁、強姦を続けたことが証言されている。

日本の外務省などによると、日本政府が中心となって設立されたアジア女性基金が、フィリピンでも元慰安婦の女性ら211人に対し、「償い金」の支給や医療・福祉事業などを行っている。

アジア女性基金は慰安婦を「かっての戦争の時代に、一定期間日本軍の慰安所等に集められ、将兵に性的な奉仕を強いられた女性たち」と定義している。

フィリピンでは、歴史教育に熱心でないことや、日々の生活の厳しさなどから、第二次世界大戦中の被害に対する国民的な関心は高いとはいえず、公的謝罪や公的賠償を求める運動の規模も、韓国などと比べれば小さい。当事者の高齢化も進んでいる。

それでも、元慰安婦の女性らが被害を語り継ぐ活動などを続けている。女性らは、日本政府による公式な謝罪や、また教科書への記載などを通じ、被害を記憶することを求めている。

今年の8月14日にも、フィリピン大統領府の近くで抗議集会が開かれ、「終戦から74年経っても何も変わっていない」「慰安婦や軍による性暴力が二度と起こらないように被害の記憶を語り継いでいく必要がある」と訴えた。

フラワーズ・フォー・ロラスは、中高生や大学生への歴史教育の活動も行なっていることから、碑設置により、フィリピン国内で慰安婦問題への関心を高める狙いもあるとみられる。

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最終更新:8/25(日) 18:19
BuzzFeed Japan

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