ここから本文です

日韓対立、北海道観光に打撃 予約キャンセル相次ぐ

8/25(日) 6:01配信

北海道新聞

9月以降は航空路線が大幅に減

 日韓関係悪化の影響が道内の観光業界にも広がってきた。道央圏を中心に観光施設やホテル、飲食店の韓国人客の利用は軒並み落ち込み、予約のキャンセルも相次ぐ。軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄決定による両国の対立激化に加え、9月以降は道内と韓国を結ぶ航空路線が大幅に減るため、さらなる打撃は必至。関係者からは「政府間の関係改善を」と切実な声が上がる。

来場者の4割を占める「お得意様」が…

 「韓国の団体客がぱったりと来なくなった。他国からの誘客を進めなければ」。登別市のテーマパーク登別伊達時代村の山田桂司芸能部長は危機感を募らせる。韓国人観光客は昨年の来場者約33万人の4割を占める「お得意様」だったが、今月の来場者数は韓国人の減少で前年同月より約1万7千人も減り、約2万人にとどまる見通しという。

 1日時点で週116往復だった道内と韓国を結ぶ航空路線は、10月には約6割減の週47往復となる見込み。

 札幌市中央区の狸小路に面したホテルビスタ札幌大通は、韓国人客のキャンセルが8月に入って続出。同市南区の定山渓温泉では予約が半分以下に減った宿泊施設もあるといい、定山渓観光協会は「航空路線の減便の影響で一層厳しくなるだろう」と気をもむ。

「外交問題と旅行は別の話だ」

 飲食店にも影響が及ぶ。韓国人団体客の利用が多い市中央卸売市場の場外市場にある「大漁寿し 若駒」は、8月の韓国人客の予約が約750人と前年から半減し、9、10月はゼロ。韓国内の会員制交流サイト(SNS)で人気に火がついた上川管内美瑛町のレストラン「洋食とCafe じゅんぺい」も、「バス1台分の客が減った。早く日韓の仲が元に戻ってほしい」と嘆く。

 道によると、2017年度の外国人観光客279万人のうち韓国人は64万人で2位。23日、友人3人と札幌市時計台を訪れたソウルの会社員イ・チャンフンさん(30)は「外交問題は確かにあるが、旅行は別の話だ」と語った。(本庄彩芳、土屋航)

北海道新聞社

最終更新:8/25(日) 7:43
北海道新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事