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フェイクなインスタアカウント「フィンスタ」が流行る理由

8/25(日) 17:00配信

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背景に、フォロワーが不幸になる仕組み?

日常生活の中で、最高の一瞬を切り取り、幸せな家庭や、恋人との楽しい時間、わざわざ見に行った絶景、といった断片を自分のアカウントに投稿すると、なるほど自分の人生は素晴らしいことで満ち溢れているような気がしてくる。

なにしろ嫌なことや、面倒なこと、隠しておきたいことは何一つインスタグラムに載っていないからだ。

インスタグラムにネガティブなことや悲しいことばかり投稿する人が少ないのは、それではフォローしてくれるファンがいなくなるから。

前述のとおりインスタグラムは、知り合いでなくともフォローしてファンになることが可能で、このフォロワーが人気のカギを握るのだ。

ところが、このフォロワーの仕組みが近年の調査で心理的負担を与えていると指摘された。

他人のインスタグラムアカウントを閲覧しては、「あの人はこんなに幸せそうなのに自分は毎日平凡な暮らしだ」「こんなに贅沢な生活をしている家族がいる一方でうちは日々の生活で手一杯」「みんなが旅行に出かけているのに私だけ仕事」など、自分との違いを自らわざわざ再認識しては気分が滅入るというものだ。

インスタグラムで見ず知らずの人をフォローし、その「知らない人」の数が多ければ多いほど、うつ病の兆候を発症しやすいとの研究発表もあった。

つまり、誰か(のインスタグラム)を認め、人気を支えているとされるフォロワー自身が、真逆の心理に陥り心が病んでしまうという状況だ。

この「他人との比較」は、心理学の世界で社会的比較と呼ばれる。人々は様々な事柄を無意識のうちに自分と比較し、比較することによって自分の価値を見出したり、反対に不幸な気分に陥ったりするというもの。

他人と比較することに強くこだわる人は特に心理的ダメージを受けやすく、インスタグラムで知らない人の生活を垣間見れば見るほど劣等感や孤独感、無力感に襲われることが判っている。

一番の治療法は今すぐにソーシャルメディアを止めること、と心理学者は提唱する。

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最終更新:8/25(日) 21:28
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