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異性の友人という存在が消え、日本の恋愛文化は「恋人 or 他人」の二択になった

8/25(日) 19:30配信

アーバン ライフ メトロ

芸能スキャンダルの背景に、好奇と不安の心理あり

 前回の記事(東京とマスメディアが作り上げてきた「恋愛文化」はいったいどこへ行く? 令和の今こそ考える)に引き続き、都市とメディアの関係性について論考を深めていきます。今回は異性の友人の減少や、恋愛文化の行方についてです。

【調査結果】約4割はマッチングアプリで出会えている。相手を選別するとき一番重視するのは「顔と年収」

 インターネットとスマートフォンは効率よく恋人に「なる」、いつでも恋愛を「する」ことができるツールです。その一方、情報を偽ることも容易。つまり、「盛る」と「偽る」の境界があいまいなのです。

 また、このようなメディア環境は浮気や不倫を容易にすると同時に、その記録や複製をも容易にするため、情報は露見しやすくなります。そのようにして発覚した芸能人のスキャンダルは記憶に新しいところです。

 スキャンダルが話題になるのは、現代のメディア環境がもたらすチャンスとリスク、言い換えれば、好奇と不安の心理が背景のひとつにあるように見えます。

超プライベートであり、超パブリック

 議論を整理しましょう。スマートフォンというパーソナルメディアには、

私たちだけの関係 = 個と個の親密空間

に閉じこもるチャンスとリスクが、常時あります。つまり、いつでもどこでも親しい関係を維持できる一方、閉じた関係で拘束しあうこともできるといわけです。

 それと同時に、インターネットという、

みんなの関係 = 匿名の公共空間

に開かれるチャンスとリスクとも隣り合わせです。出会いの機会や範囲は拡大するものの、それが不特定多数の目にさらされることもあるということです。

 インターネット・スマートフォンというメディア特有の「超プライベートであり、超パブリックでもある」という大きな振れ幅は、恋人というあいまいな関係や、恋愛というゆらぎのスリリングさを増幅します。

「インターネットで趣味があう人と出会ったけど、本当はどんな人?」という好奇と不安です。「煮え切らない相手とのお出かけ写真をSNSにアップ」するスリルとリスク。もっと大胆に言えば、まるで「芸能人」のように、大勢の観客に自分たちの恋愛物語を披露する快感を重視する人もいるかもしれません。

 もちろん、公開・流出の「イタさ」やリスクを重視して、SNSに載せない人も多いと思います。またリスクを高く見積もって、恋愛に及び腰になる人もいることでしょう。

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最終更新:8/25(日) 20:26
アーバン ライフ メトロ

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