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Leolaが届ける、変わっていくものと変わらないもの。

8/25(日) 9:01配信

TOKYO HEADLINE WEB

 太陽の声を持つアーティストのLeolaがニューアルバム『Things change but not all』をリリースした。昨年リリースし好評だったミニアルバムを経ての、セカンドフルアルバム。本作からは、彼女の変化が聞こえてくる。Things change but not all――変化することもあるけれど、そうじゃないものもある。変化すること、新しくあることをとかく求められがちな音楽というフィールドで、彼女が気づいたこととは……?

Leola「共感しあいながら成長したい」


――現在、最新ツアー『Leola Live Tour 2019“HANGRY!?“』の真っ最中。ツアーではどんな感触を得ていますか?

6月にスタートしたんですけど、初日から結構新境地が見えた気がしました。お客さんとの接し方だったり、自分を解放するライブにできそうな感じが。

――それは、何らかの工夫があってのことでしょうか。

 今回のツアー、アルバムも含めて、今まで見せたことのなかった顔を見せたいっていうのがあるんです。タイトルの“HANGRY!?”は、ハングリー精神のHUNGRYと、がむしゃらに頑張っているのにうまくいかないもどかしさからのANGRYを掛け合わせたものなんです。今までのLeolaはただのポジティブな女子だったけれど、みんなと同じように悩んだりもしている。そいういうところを見せて、みんなともっとつながりたいなって。そういうのもあって。自分から湧いてきた言葉を言おう、予定調和じゃないライブを作りたいって。そこにトライをしたくてやっています。

 だからリハーサルはしっかりやったし、ツアーがスタートしてからは、それをどう崩していくかってことを考えていて。崩せるところはとことん!と、メリハリをつけながら進んでいます。フラッシュアイデアでこういうの使ってみたらいいんじゃないのかなっていうのとか、小道具的なのも用意しているし、どんどん試していきたいな、なんて。なによりも、来てくれた方が楽しかったって帰ってくれるのが一番です。


■聴いてくれる方たちと共感しあいながら成長したい

――ライブツアーが盛り上がるなか、アルバム『Things change but not all』がリリースされました。フルアルバムとしては、約2年ぶり。

 自分にとって去年の1年間は、模索したり、必死に形にするという時期だったんです。ミニアルバム『LOVE, LIVE & LAUGHTER』で自分のやりたかったサウンドや、夏!って感じてもらえる作品を作って。そのあとも、一つひとつチャレンジと思って配信で楽曲を発表して。ただ、ライブというところはできていなかったんです。ファンの方と顔を合わせる場所もないし、私を応援してくれる方たちと、ちゃんと深くつながれていないんじゃないかと心配になって、そんなのはすごく寂しいと思って。それで、聴いてくれる方たちと共感しあいながら成長したいって思いました。それでさっきの、格好いいところだけ見せるんじゃなくて、みんなと一緒ですよっていうのを見せたい。そういう作品にしたいなって、完成したのが『Things change but not all』なんです。

――これまでは、そういうところは意識して書いてこなかったんですか。

 どちらかというと、笑い飛ばしたい人なんです。聞くほうが得意で、自分の意見を率直に言うっていうのは苦手だった。これまでもまったく書いていなかったわけではなくて、そういう感情は一言二言で済ませていました。でもそれを、そういった想いがあるからこそ一緒に頑張ろうっていう曲だったり、そんな気持ちがあっても希望を見出して私は頑張るからっていうのを楽曲の中に出したいと思って。

――「格好つけない」とか「さらけだす」という考えかたには、アルバム制作をしながらシフトしていったのか、それありきで制作に着手したんでしょうか。

 いつからってはっきりしたことはないですけど、曲を作っていく中で、徐々にそういういう歌詞が乗っていったのかなって思います。なんかこの作品は直感的で、本当にすごく……素直に作れた気がします。

――これまでと違う考え方で作品に臨むうえで、これまでのやり方と変わったことはありますか?
 書いた歌詞を整える作業を、それほどしなくなったことです。なかでも「ヒカリ」はそれをしていなくて、最初に書いた言葉、ほぼほぼそのままです。今までだったら気になるところを詰めたり、他の表現がないか探したと思うんですけど、“整える”とか“マスキング”したくなかったんです。出て来た言葉そのままをいま届けたいと思えた曲だったので。すごく素直な歌詞になっていると思います。

――「ヒカリ」はいつ頃作っていた曲なんですか?

「Alright!」と同じぐらいだったから、去年の末ぐらいです。多分その頃が一番、自分のなかで葛藤していたときで……この2曲は自分の決意の現われだったりします。

――この曲はアルバムを完成に導く推進力になったのかもしれませんね。

「SUNNY DAY」みたいにアソビを多く入れたアッパーチューンもあったりしますけど、新曲に関しては、書く言葉は悩まなかったです。これまでは難産の曲もあったけれど、今回のアルバムに収録した楽曲は、感覚的に書いていくのがたぶん合っていたんだと思います。それぞれの曲に時間もかからなかったので、アレンジだったり、今まで出してきたもの、アルバムには去年のミニアルバムの曲も収録しているので、その楽曲をどうやって入れようかとかそっちのほうにも思考が回る気持ちの余裕はあったかな。

――ミニアルバムの収録曲を入れたのは何か理由が? 実はあの作品はあれが完成形と思っていたんじゃないかなって気がしていて……。

 結構迷ったんです。私の中でもそう思っていました。私が表現したい海、夏、開放感みたいなのがしっかり詰まっているし、でも、それもちゃんとフルアルバムにいれようって思ったんです……変な話かもしれないけど、元号が変わった影響かもしれません。

――それはどういうことでしょうか、少し説明を。

 元号が変わっていくのを見ていて、思っていたよりも、自分が時代の変化みたいなものに影響されることに驚いたんです。すんなり変わっていくんだろうなって思っていたというか、そんなに考えもしてなかったんですけど、気づいたらハッとしてた部分があって。時代は変わるなあ、自分も変わっていかなければならないのかな、なんて。年を重ねて変わっていくことってありますよね。私だってこの2年間で、だいぶ音も変わったし、書きたいことも変わった。許容範囲も広がってきている。そんななかで「Puzzle」(2017年2月発売のシングル)を聞いたときに思ったんです、このLeolaはブレることなく変わっていかなきゃって。それでアルバムに収録しようと思ったんです。変わっていく部分もあるけれど、変わらなくてもいいし、変わらないものもあると。それで、このタイトルにつながっていくんです。

――『Things change but not all』ですね。

 それこそ、いろんなキャッチーなタイトルとかも考えたんですけど、この作品で何がいいたいかと考えたときやっぱりこれでした。ずっと伸ばしていた髪も切ることに決めたし、ビジュアル的な変化も見てもらえるとしたら、こうやって私は変わっていくよ、でも変わらない部分もあるよと。そういうのを示さないといけないなと思ったんです。

――でもミニアルバムに収録されていた「RIDE ON TIME」と「Magic Clap」は全く同じじゃない。

 去年のミニアルバムの中から曲を入れるんだったら、最新にしたいと思ったし、2019年verにしたこの曲たちが、アルバムをさらに良くしてくれると思って(笑)。


■「味を占めてしまった」フィーチャリング

――それと、今作では、フィーチャリングをしている。これは作品としては初めて……ですか?

 はい。FUKIちゃんと。今年に入ってフィーチャリングをさせていただく機会が多く、誰かと一緒にやることで生まれていく相乗効果とか化学変化みたいなものに味を占めてしまったというか(笑)。呼んでもらえる前までは、ひとりで自分の作品をちゃんと完結させたい、まずはそこを形にできるようにならなきゃダメだって考えていたんです。まずは自分一人で作ったものを外に出していかなければって。でも今年に入って、2作ほどやらせてもらってるなかで、新しい挑戦をさせてもらったり、こういう声で歌ってみたらどうですか、こういう歌詞やってみたらどうですかっなんて、これまでにないアドバイスをもらったりして。そこで受けた刺激がすごく新鮮だったし、大きくて。何かを一緒に生み出していくのってなんて楽しいんだろうって思いました。自分の作品でフィーチャリングしたいと思えたのも、それがあったからです。

――FUKIさんとは以前同じイベントに出たりもしてましたよね。
始まりはデビュー前とか、すっごい前です。デビュー直後も同じイベントに出たりしていて。そこからしばらくお会いする機会がなくて。サウンドプロデュースをしてくれる方を介して再会しました。私はもともとFUKIちゃんの声が大好きだし、彼女が書く恋の歌って極上。やるならFUKIちゃんと一緒に、恋愛ソングとも、友情ソングともとれる、かわいくて格好いい曲を作りたいと思って、声をかけさせていただきました。1回打ち合わせをして、ワンコーラスを私が書いて送って、FUKIちゃんに返してもらって作っていったんですが、FUKIちゃんにやってもらうことで新しい風が入ってきました。FUKIちゃんは、いつもどおりのことをやってくれただけなんですけど、私にとっては刺激になるし、勉強になるし。いい曲になったなあって思います。

――このアルバムでは本当にいろんなことができたんですね。

フィーチャリングを含めて、このアルバムでは、自分の意見を素直に伝えて素直に形にできたのかなあと思うし、そういった環境も整えられたのかなって思います。でもまだまだここから、大きくなりたいし、もっと自由になりたい。もっとできる、もっとできる、そう思います。パッケージされてない、予定調和じゃないものも。そのためにも、今のツアーを大事にやっていきたいなと思っています。

――充実の令和最初の夏、ですね。

 ツアーしながら、夏もめいっぱい楽しみたいですね。ツアー先で観光スポットにいったり、名物を食べたり。それが今年の夏の楽しみです。


(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

最終更新:8/25(日) 9:01
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