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地下で暮らし7歳で天涯孤独に モンゴル孤児が医師となる 「沖縄の両親」と14年ぶり再会

8/25(日) 5:10配信

沖縄タイムス

 孤児で、モンゴルの児童保護施設「太陽の子どもたち」で育ったネレグイ・ドラムスレン(愛称ドヤー)さん(24)が21日、14年ぶりに南風原町に住む“沖縄の両親”金城京一郎さん(54)、智子さん(52)と再会を果たした。現在、首都ウランバートルにある国立病院で、産婦人科の研修医として働くドヤーさん。10歳当時に語っていた、医者になる夢をかなえた晴れ姿を見せた。

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 ドヤーさんは父親がおらず、母親と建物の地下に寝泊まりしながら各地を転々として暮らした。7歳の頃、その母を病気で亡くし、天涯孤独になった。「太陽の子どもたち」に入所し、高校卒業まで育った。来沖したのは2005年、10歳のとき。県内で開かれたモンゴルの民俗芸能コンサートに施設の子どもたちと共に出演した。その際1週間、町津嘉山で料亭「松風苑」を営む金城さん宅にホームステイ。海のないモンゴルから来て、金城さんの3人の子どもたちも一緒に海水浴などを楽しんだ。同年、金城さん一家はモンゴルにドヤーさんを訪ねた。

 「貧しい人たちを助けたい」と当時から医者になる夢を語っていたドヤーさん。沖縄など日本国内に五つの拠点がある市民団体「ハミングバーズ」の支援を受けながら猛勉強し、医大を卒業した。

 智子さんは「当時から賢い子だった。笑顔があの頃と変わらない」と頬を緩めた。京一郎さんはコンサートに向け懸命に練習していた姿を覚えていると言い、「しっかり自分の夢をかなえ、会いに来てくれて本当にうれしい」と笑顔を見せた。ドヤーさんは「2人は父親と母親のような存在。再会できて本当にうれしい」と、独学を続けていた日本語で語った。

 ドヤーさんは今回、物心両面で支えてきた奈良県に住む里親の乗本奈穂美さん(57)の招待で来日した。

 ドヤーさんは22日、山原で海水浴を楽しみ、金城さん宅に泊まった。23日に沖縄を離れる。

最終更新:8/25(日) 10:05
沖縄タイムス

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