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沖縄に住むならこんな家! リビングは緑望むテラス 15坪の家は楽しく機能的

8/25(日) 6:10配信

沖縄タイムス

[お住まい拝見 |10坪の事務所+15坪の住まい]

 建築士事務所を営む平良安高さん(50)、智子さん(48)夫婦。左が10坪の事務所で右が15坪の住居。二つの小箱はテラスでつながる。屋外空間やロフトを用いた、機能的で遊び心あふれる空間を訪ねた。

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 秘密基地みたい

平良さん宅  RC造/自由設計/家族4人

 7年前、住居兼事務所を建てたことで「家族4人、一緒に過ごす時間が確保できた」と安高さん。だからこそ、顔が見える15坪の住まいが「ベストの広さ。空調の効率も良いし、建築費も抑えられた。家事動線も短くて楽」。小さいメリットを実感している。

 家造りのきっかけは、小学校低学年だった長男の言葉。夫婦とも建築士で、2人の息子を両親に預けて夜中まで仕事をすることもあったが、「なんで一緒にいられないの?」との涙声が胸に刺さった。「家族との時間を楽しめる家を建てようと決めたんです」。

 敷地北側に隣接する小山に一目ぼれし、北谷町の土地を購入。「借景として生かす設計をしよう」と、岩肌を望む大きなテラスを設けた。テラスを三つの建物(家、事務所、トイレ&倉庫)で囲み、その建物を柱にして屋根を設置。バーベキューグリルやバスケットリング、革張りのソファがあるそこは庭であり、ダイニングであり、リビングでもある。キッチンからテラスへ飲み物を直接受け渡しでき、「重宝しています」と智子さん。パーティールームにもなる柔軟な空間のおかげで、「建物は小さくても事足りる」。

 収納や家具 ほぼ造作

 家も事務所もシンプルな箱型で、ワンルームのような造り。収納が壁にすっぽり収まっていたり、空間にフィットした造作家具を多用し、スッキリした印象だ。住居のロフトも造作家具の一つで、取り外しが可能。今は高校生になった息子たちの勉強室や寝室、ウオークインクローゼットとして使っている。

 料理好きの平良夫妻、キッチンは特にこだわった。コンロ横には業務用の横型冷蔵庫を置き、作業スペースとしても利用。置くものを厳選して緻密に収納計画を立てただけあり、食器棚やごみ箱に至るまでぴったり収まっている。

 小さな空間をいかに快適に使うか、設計の過程は「秘密基地をつくっている感覚だった」と夫妻。そのワクワクが随所に現れていた。

<ここがポイント>

 省エネと効率考え窓配置 

 皆でバーベキューができるほど広いテラスを確保し、住居と事務所を別々に建て、来客用も含め5台分の駐車場も欲しい。「必然的に建物は小ぶりになる。ならば、小ささを存分に生かした造りにしよう」と、平良夫妻は考えた。

 「小さいと、経済的だし効率的」と語るのは智子さん。建築費用はもちろん、採光や通風が確保しやすく、省エネにもつながる。そのメリットを最大限に引き出すため「大き過ぎる窓は設けなかった。開口部は空調の逃げ道にもなる。人が出入りできる開口部は玄関と勝手口にとどめた」。代わりにテレビ下の地窓やロフト上部の天窓など、さまざまな高さに設けた窓が風の通り道になり、家中に巡る。智子さんの希望だったカーテン不要の暮らしも実現した。

 もちろんテラスの採光・通風にも配慮。岩山と建物に囲まれたテラスにも風が入るよう、事務所を住宅より少し前に出した=右図面参考。こうすることで東南から吹く風が事務所に当たり、テラスに流れ込む。テラスの屋根は「全体を透明なトタンにすると、明るくなり過ぎるし雨天時にうるさい。中央は木にして端だけをトタンにした」と安高さん。

 住居屋上には露天風呂を設置。「星空を見ながら入浴しています」。年末はアイスクリームを食べながら浸かるのが恒例だ。

 建物は小さくても充実した屋外空間のおかげで、家族も来客も伸び伸び過ごしている。

タイムス住宅新聞

最終更新:8/27(火) 13:50
沖縄タイムス

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