ここから本文です

コンビニクライシス:実証開始の「深夜無人ローソン」には日本の未来があった

8/26(月) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ローソンは8月1日の午前0時から、神奈川県横浜市内のローソン 氷取沢町店において深夜時間帯の無人運営店舗実験を開始した。

【全画像をみる】コンビニクライシス:実証開始の「深夜無人ローソン」には日本の未来があった

正確に表現すると、無人運営時間帯もバックヤードに店員は少なくとも1名は常駐している。つまり、厳密に「無人」ではない。発注業務などの裏方作業をこなしており、店内の様子をそのときどきで監視している。

狙いは、“売り場”の無人化を行うのが今回の実験の目的であり、正確には「深夜時間帯の省人化運営」というのが正しい。

とはいえ、実証は、小売りをめぐるさまざまな社会課題へのアンサーの側面もある。スタート直後、近隣住民も利用するリアル実証「無人運営店舗」の可能性を探った。

見た目は普通のローソン店舗。しかし、あちこちに工夫

ローソン氷取沢町店は、一見しただけでは普通のロードサイド店ローソンと変わらない。

ただ、日本ではまだ全国で18店舗だけという「現金対応セルフレジ」が設置され、スマホアプリを使った「スマホレジ(旧スマホペイ)」によるセルフチェックアウトが可能という点で、先進的な店舗といえる。

このほかの違いとして、監視カメラの設置数がやや多めになっていること、そして深夜無人運営用に、入り口の自動ドアにセキュリティー端末が設置されている。

とはいえ、注意深く見なければ、ごくごく普通のコンビニでしかない。

深夜になるとローソン「売り場無人化」が始まった

この「普通のローソン」の状況は深夜時間帯になると一変する。

まず閉店時間が近づくと、店舗カウンターを閉める片付けが始まり、深夜0時になったタイミングで、カウンター全体にカーテンがかけられる。また、アルコール販売コーナーは封印され、Loppiの端末もシャットダウンする。

売り場の無人化準備が完了すると、入り口の端末の液晶画面が「防犯強化中」から深夜時間帯の入店方法を紹介するものへと切り替わり、自動ドアがロックされる。

特徴としては、「無人運営時間帯に利用できないコーナーをカバーで封印する以外、日中の店舗状況から大きく変化しない」ことが挙げられる。冷蔵庫やキャビネットのカバーは特別なものではなく、安価に導入が可能で、カウンターもカーテンレールとカーテンが追加されただけだ。

おそらく、店舗への追加費用負担をできるだけ抑え、レイアウト変更を伴うような大きな刷新なしに無人運営化(省人化)をFCオーナーに提案できるよう工夫されているのだろう。

アルコール飲料のコーナーにはシートが。簡易的な構造なのは既存の冷蔵庫をそのまま流用するため。

こちらも(やや高価な)アルコール飲料のコーナー。キャビネットを利用しているため、やや厳重にして施錠できるようになっている。

Loppiの端末も深夜帯は利用が中止される。有人対応が行えないためとみられる。

店舗入り口にある入店管理の端末画面には有人営業時に「防犯強化中」と表示される。無人時間帯になると表示が切り替わる。

1/3ページ

最終更新:8/27(火) 13:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事