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プーチン大統領が中距離ミサイル開発表明~東アジアでも対中抑止が必要

8/26(月) 6:50配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(8月23日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ロシアのプーチン大統領が中距離核ミサイル開発を表明したニュースについて解説した。

ロシアのプーチン大統領が中距離ミサイルの開発を表明

ロシアのプーチン大統領は、アメリカが中距離核戦力(INF)全廃条約が失効してからわずか16日後となる8月18日に、地上発射型中距離ミサイルの発射実験に踏み切ったことについて、「新たな脅威だ」と述べた上で、自らも「中距離ミサイルの開発を行う」と表明した。その一方、プーチン大統領はアメリカが配備に踏み切らない限り、ロシア側も配備しないと自制を求めている。

飯田)中距離ミサイルですけれども。

宮家)プーチンさんもよく言うよ、ですね。アメリカもいろいろ言われているけれど、INF全廃条約を作って、一応はそれを守って来ましたよね。しかし残念ながらロシアは、はっきりとそれに反する形で、これまで新しい中距離ミサイルをどんどん開発して、もう実際に配備し始めているわけですよ。しかも、そのコピー版が北朝鮮に流れている可能性があるのだから、そのような状況でよく言うなと思います。もっとも、アメリカも16日後によく実験をやるよとは思うけれども…。いずれにせよ、鶏が先か卵が先かは別として、こうした開発競争、近代化競争は続くと思います。

東アジアでもINF条約のようなものを作るべき

宮家)ヨーロッパでは再び中距離ミサイル配備の可能性が出て来るので、1980年代の状態に戻ってしまうかもしれないけれど、実は同じようなことが東アジアで起き始めているのです。北朝鮮だって精度はともかく、その種のミサイルをおそらく何百発も持っていると思います。もっと大事なのは、中国ですよ。核ミサイルかどうかは別として、地上発射の中距離ミサイルを1000発以上持っていると言われますからね。空母キラーと呼ばれる空母をターゲットにするミサイルを合わせれば、中国は圧倒的にあの海域で有利です。南シナ海も東シナ海もですよ。ロシアもさることながら、アメリカの中距離ミサイル開発は、やはり中国を念頭に置いていると考えるべきです。日本にとってもかなり死活問題ですよ。もちろん、日本が中距離ミサイルで核武装するという話は、いまの段階では有り得ません。そうなると、せめて中国の圧倒的有利を、ある程度バランスを取って抑止し、中国をその気にさせないことが大事です。最終的には、東アジアでもINF条約のようなものを作って、中国のミサイルを削減する方向に動いて行くのが筋論だと思います。

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最終更新:8/27(火) 15:50
ニッポン放送

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