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SNSで話題「鹿だまり」はなぜできる? 奈良の鹿の1日を追う

8/26(月) 14:10配信

MBSニュース

今、多くの人が夏の風物詩としてツイートする奈良の「鹿だまり」。ユーチューブに鹿の情報をこと細かく投稿する「nara dear channel(奈良ディアチャンネル)」も国立博物館前だけにできる鹿だまりを動画で発信し、反響を呼んだ。なぜ鹿は国立博物館の前にだけたまるのか…取材班は鹿の1日を追跡した。

奈良国立博物館前の「鹿だまり」

取材班が訪ねたのは奈良国立博物館。この博物館で学芸部・情報サービス室長の岩井共二さん(50)が出迎えてくれた。岩井さんは展覧会の日時などを伝える公式ツイッターの担当者で、2年前から博物館前にやってくる「鹿だまり」を自ら撮影してネットに掲載。誰よりも、鹿だまりのそばにいて鹿だまりを愛する投稿者である。

午後4時30分。早速取材を、と思ったが「鹿だまり」がない。今日はたまってくれないのだろうか…

Q鹿の数はこんなものですか?
「まだ時間が早いので、そんなに集まっていません。これから集まってきます。」(奈良国立博物館学芸部情報サービス室長 岩井共二さん)

その時、西の方角から鹿の群れがどんどんやってくるではないか。この群れは、オス1頭がメス5頭を引き連れて到着。次々にやって来る鹿。混んでくると、席の確保にも一苦労のようだ。

1時間後の午後5時30分。いつものように鹿を数える岩井さん。その数、約400頭。きょうも鹿だまりが完成した。

鹿だまりを一目見ようと集まった観光客は、外国人を中心に100人を超えた。

「ベリーキュート!(とてもかわいい)」(台湾人からの観光客)

しかし、なぜ、ベリーキュートな鹿が何百頭もここに集まるのか。鹿だまりを愛する男、岩井さんが立てた仮説は2つ。

「ここが涼しいから」説と「集団行動」説

「最初に集まってくるところが、通気口ですね。地下の施設の排気口があるんでけど、それにひかれて夕方に涼みに来るのかなと。」(奈良国立博物館 岩井共二さん)

まずは≪仮説1≫「ここが涼しいから」説。確かに、通気口を中心に鹿は集まる。取材をした日の気温は午後5時でも34℃。サーモカメラを通すと…鹿の体温が39℃前後で通気口付近は32℃から33℃。確かに涼しいが、鹿は通気口から離れた場所にもたまっていることから、完全には説明できない。このあたりに程よい木陰ができるせいか…とも考えたそうだが、ほかにも木陰があるので説得力不足か。

ならばと、岩井さんが続いて考えたのが≪仮説2≫「集団行動」説だ。鹿の集団行動とは、いったいどのようなものなのか。
去年5月に奈良市内で撮影された映像には、1頭の鹿につられて他の鹿が大移動する様子が映っている。こうした習性から、「とりあえず、みんなでたまっとく?」となっている可能性もある。

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最終更新:9/13(金) 15:50
MBSニュース

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