ここから本文です

自動車ジャーナリストが解説! あおり運転の交通トラブルを回避するには?

8/26(月) 7:30配信

MONEY PLUS

あおり運転のニュースが後を絶ちません。楽しいドライブの時間が、あおり運転ひとつで一変してしまいます。

【写真】国産コンパクトカーにも勝る仕上がり、日産「デイズ」

危険ドライバーによる許しがたき犯罪行為から自らを、家族や友人、恋人との大切な時間を守るための回避策をお届けします。

記録手段によって表面化

ニュースを聞かない日がないほど、あおり運転は社会問題化しています。これは必ずしも近年、あおり運転が急増しているというわけではないでしょう。この手の交通トラブルは以前から多くあったのですが、ここに来てドライブレコーダー(以下、ドラレコ)やSNS用のカメラなどの普及によって記録としてトラブルが残せるようになったことで表面化しているのだと考えられます。

私自身、5年ほど前に女性やお年寄りなど“交通弱者”に対してドライブレコーダーの装着を勧める企画を行ったことがあります。ところが反応は今ひとつでしたし、あおり運転に対しての認識も決して高いものではありませんでした。

そうした状況が一変したのは2年前の6月、東名高速道路の追い越し車線上に車を停車させられた夫婦が死亡すると言う悲惨な事故が起きたことでした。何ともやりきれないこの事件によって、あおり運転の反社会性と恐怖が知れわたり、無法者の所業を“記録する”ことの重要性が見直されてドラレコの普及にひと役買ったと思います。同時にドラレコの装着は、こうした行為の一定の抑止力にもなっています。

「あおりの口実」を作らない

しかし、ドラレコ装着はあくまでも“ことが起きたときの過失の証明”です。重要なのは、ことが起きないようにするにはどうしたらいいか、なのです。今ニュースを賑わせている常磐自動車道で起きた宮崎容疑者による事件ですが、あまり話題になっていないことがあります。それは“被害者はなぜあおられたか?”という部分です。

被害者は「追い越し斜線を走行中、後ろから迫ってきた容疑者のクルマに気付きながらも左横の走行車線にクルマがいて車線を譲れなかった」というような証言をしています。これがあおり男に“きっかけ”を与えてしまったのです。

まず被害者は追い越し車線を追い越しもせずに走っていたとすれば、道路交通法違反にあたります。こうしたクルマは本当に多く見かけます。さらにそうしたクルマに限り後方確認を常に行うことなくダラダラと走り続けていることが多いのです。当然、後方から迫ったクルマにとっては邪魔な存在でしかありませんから、キレる原因を作っていたわけです。

道交法では追い越しが終了したら安全速度と車間距離を確認しながら速やかに走行車線に戻らなければいけません。もし制限速度内で追い越しが出来ないのであれば、すぐに追い越し行為を止め、走行車線に戻るべきだったわけです。今回の宮崎容疑者を見ても分かりますが、危険運転を平気で行うドライバーは“話しても分からない相手”ですから、もっとも重要なことは、きっかけを作らない、相手にしない、早く無法者から離れることで、まずは事件を起こさないようにしていただきたいです。

1/3ページ

最終更新:8/26(月) 7:30
MONEY PLUS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事