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「学校現場として異常」教員が続々と退職…文理開成高、残業代未払いなどで是正勧告

8/26(月) 17:38配信

弁護士ドットコム

私立文理開成高校(千葉県鴨川市)が、非正規職員に対し、残業代未払いと雇用契約書を書面で交付していなかったとして、木更津労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。勧告は6月5日付。

私学教員ユニオンが8月26日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見を開いて明らかにした。

●月177時間の残業も手取りは18万

同ユニオンによると、勧告内容は、常勤講師2人に対する残業代の未払い(労働基準法37条違反)と、非常勤講師1人に対して雇用契約書を書面で交付していなかった(労働基準法15条違反)というもの。常勤講師の1人が2019年1月、非常勤講師が同年5月に労基署に申告していた。

同校にはタイムカードがなかったが、常勤講師2人はセキュリティロックの記録などから、最大で月177時間の時間外労働を行なっていたと主張。しかし、残業代は支払われておらず、月の手取りは約18万円ほどだったという。残業時間の中には部活動も含まれていた。

●「学校現場としては異常」

常勤講師として勤めていたAさん(現在は退職)は、住み込みで寮の管理を行なっており、「土日含め24時間気が休まる時間がなかった」と振り返った。「学校側は寮監と部活は、業務ではなく自発的にやったことだとして、労働時間と認める気がない」と学校側の対応を批判した。

同じく元常勤講師のBさんは、年度途中に退職したり病気で退職を余儀なくされる教員が多いと話し、「毎年のようにやめる先生をなんとかして止めたい。職場環境をよくしたい思いがある」と訴えた。

非常勤講師のCさんは「ずさんな労務管理で、早々と学校に見切りをつける先生が多い。学校現場としては異常。生徒も先生がコロコロ変わるのは日常という感覚でいる」と言い、「誰もが幸せになれる学校に生まれ変わってほしい」と話した。

●学校側「真摯に受け止めて改善をはかっています」

文理開成高校は弁護士ドットコムニュースの取材に「7月19日に同校HPでお詫びを掲載している。雇用契約書はすでに締結し、残業代未払いについては組合と団体交渉中です。是正勧告を受けたことについては、真摯に受け止めて改善をはかっています」とコメントした。

弁護士ドットコムニュース編集部

最終更新:8/26(月) 17:38
弁護士ドットコム

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