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後遺症でふらつく体、いじめられたことも 脳に障がいの31歳 空手の黒帯に

8/26(月) 5:40配信

沖縄タイムス

 上地流空手道守礼館本部道場南原守礼館の新垣巧巳さん(31)=沖縄県うるま市勝連=が17日、脳に障がいがありながら努力を重ね、上地流の空手の黒帯(初段)を授与された。ハンディを乗り越え2年をかけての成果。新垣さんは「例えようがないほどうれしい。指導してくださった島袋淳館長、島袋常雄首席師範の指導のたまもの」と喜んでいる。

 新垣さんは生まれて間もなく脳の病を患い、小学入学前まで4回の手術を受けた。言葉が話せるようになったのは4歳ごろ。後遺症で体がふらついたため、学校生活で足を蹴られるなどのいじめに遭い、悲しい思いをしたこともあったという。

 空手道場を訪ねたのは2017年6月。入門直後は障がいのため立ち足が不安定だったが、週3日の稽古は皆出席。こつこつと努力を重ねて心と技を磨いた。

 17日の昇段検定には上地流の真栄城守成最高顧問も同席。緊張感に包まれたが「サンチン」「セーチン」を見事披露し、真栄城顧問から「よくできた。合格」と告げられた。感極まり大粒の涙を流した新垣さん。島袋館長から念願の黒帯が手渡され笑顔を見せた。

 島袋首席師範は「努力と挑戦は人生を裏切らない。間違いがあれば最初からやり直せばいい」と励ました。新垣さんは「初心と感動を忘れず精進を積み、将来は指導者になりたい」と新たな目標を見据えている。(翁長良勝通信員)

最終更新:8/26(月) 5:40
沖縄タイムス

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