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学校がつらい君へ 登校で吐いていた少女、伝えたいのは「自分を責めないで」

8/26(月) 4:50配信

沖縄タイムス

 多くの学校で夏休みが終わる。学校に行くのを憂鬱(ゆううつ)に感じる子どもたちは少なくなく、8月下旬から9月上旬は、全国的に子どもの自殺が増える傾向にある。小中学生のころ、学校に行けなかった志堅原京子さん(41)=那覇市=は、つらい思いを抱える「君」へ語り掛ける。「学校に行かなきゃ、と自分を責める必要はない。自分を大切に、リラックスすることを何より心掛けてほしい」

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 志堅原さんは、小学3年から中学3年の2学期まで不登校だった。原因は分からないが、学校に行こうとすると吐いてしまう。次第に水しか受け付けなくなり、体重は一時16キロにまで落ち込んだ。

 入退院を繰り返すも、原因は見つからない。「学校に行かなきゃ。行きたい」と思い続けていたが、体がついていかなかった。「やり直したい」と考えるようになった中3の時、7年間続いた嘔吐(おうと)が止まった。「学校に行けるようになるタイミングは人それぞれ。周りが行かせようとしても、行けない時は行けない」と理解を求める。

 悩む親子は「夏休み明けからは頑張ろうね」と約束しがちだ。志堅原さんは「行きたくても行けない子が多いと思うので、周りの人はプレッシャーを与えず、見守ってほしい。待ってほしい」と呼び掛ける。

 将来への不安を口にする親子も少なくない。志堅原さんは高校卒業後、大学に進学し、ヨーロッパへの短期留学や一人旅も経験。IT企業に勤めてからは優秀な営業成績を収め、現在はピラティスのインストラクターで、2児の母。「社会で活躍する不登校経験者はたくさんいる。心配することはない」とほほ笑む。

 2年ほど前から始めたブログで、自身の不登校経験をつづっている。18日には「#不登校は不幸じゃない」と題したイベントで、体験を語った。終了後、娘が同じように嘔吐で苦しんでいるという保護者に「学校に行かせようと考えていたけれど、変わろうと思った」と声を掛けられた。

 「そう思ってくれたことが本当にうれしかった」と志堅原さん。「私が不登校だった頃から30年近くたった今もつらい思いをする子がいて、むしろ増えている。発信を続けて誰かの救いになりたい」と話した。

 (社会部・嘉数よしの)

最終更新:8/26(月) 9:35
沖縄タイムス

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