ここから本文です

【特集】県の補助金を不正受給か...商店街の理事長らを刑事告発 浮上してきたカネをめぐる疑惑

8/27(火) 18:32配信

MBSニュース

人件費を水増しして補助金を受け取った疑いで刑事告発

さらに浮上しているのが「補助金不正受給疑惑」です。岡本商店街はこれまで兵庫県や神戸市に地域振興のための事業を数々提案し実行してきました。隠樹さんらが不正を訴えているのは、商店街が2014年から4年間行ってきた「地域コミュニティ拠点事業」など、県から補助金を受け取ってきた事業です。理事長らはこれらの事業で3人分のアルバイト代を計上して補助金を受け取っていましたが、組合の会計書類の総勘定元帳には1人分の人件費しか記載していなかったということです。隠樹さんらは、理事長らがアルバイト代を水増し申請したとして、県からの補助金を最大で約1700万円だまし取った疑いがあると訴えています。

「真面目にコツコツやっている人が報われないのは間違っている。正直者が馬鹿を見るのは間違っていると思います。」(隠樹圭子さん)

隠樹さんらはこうした疑いについて、岡本商店街振興組合の理事長の男性と事務長の女性を背任や詐欺などの疑いで兵庫県警に告発状を提出し、8月13日に受理されました。8月、取材班は告発を受けたことについて取材を申し入れましたが、理事長は「話すことはない」と取材に応じませんでした。

集めた募金の一部を無関係の飲食費などにあてた疑惑も

理事長らがもたれている疑惑はこれだけではありません。そもそもの発端は、理事長側が去年3月に当時の顧問税理士に送った一通のメールでした。

「今まで集めていたチャリティー募金をはじめとする仮受金ですが、精算いたしました。」(当時の顧問税理士に送られたメールより)

このメールを受け取った当時の顧問税理士は…

「こんな矛盾した話はないと、僕はつっぱねたんです。少なくとも募金者の善意を無視したという形になりますよね。」(岡本商店街の元顧問税理士 吉本弘志さん)

吉本さんによりますと、岡本商店街は2014年から2017年にかけて東日本大震災などの被災地に向けてイベントや店頭などで募金活動を行い、約92万円を集めました。しかし、会計を行う事務長から送られてきたメールには、4万円だけ被災地に送り、残りの88万円を経費として精算したと書かれていました。吉本さんによると、その経費には募金活動とは関係ない交通費や飲食費も含まれていたということです。この一件を機に吉本さんは岡本商店街の顧問税理士を辞め、隠樹さんらとともに理事長らの疑惑について調査を進めてきました。

「これは私の責任上、解決しないといけない問題だと認識しています。元の良い岡本商店街振興組合に戻ってくれればそれでいい。自分がやってきたことをきれいにして終わりたい。」(岡本商店街の元顧問税理士 吉本弘志さん)

この件について商店街振興組合の理事長らに取材依頼したところ、「取材は受けない」とした上で、「悪いことをしているつもりはない。募金の領収書もある」と否定しました。

2/3ページ

最終更新:8/27(火) 18:32
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事