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アップル、「Air Pods」をバイノーラル録音用マイクとして使う技術--特許出願

8/27(火) 15:00配信

CNET Japan

 ASMRという音声コンテンツが流行している。何かを食べる音などをマイクで拾っただけのものなのだが、耳にするとリラックスしたりゾクゾクする快感を得たりできると人気だ。

 そうしたASMRの効果を体感するなら、ヘッドホンやイヤホンで楽しむのがよい。さらに、ASMR音がダミーヘッドなどを使ったバイノーラル方式で録音されたものだと、没入感が高まる。

 これに対しAppleは、「Air Pods」のような左右のユニットが分離したワイヤレスイヤホンをバイノーラル録音用マイクとして利用する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間8月22日に「BINAURAL AUDIO CAPTURE USING UNTETHERED WIRELESS HEADSET」(公開特許番号「US 2019/0261089 A1」)として公開された。出願日は2018年2月21日。

 この特許は、ユーザーの頭をダミーヘッド代わりに使い、ユーザーの耳に装着したマイク付きイヤホンでバイノーラル録音する技術を説明したもの。イヤホンはワイヤレス方式で左右のユニットが分かれており、両ユニット間や外部のデバイスとの通信は無線で実行する。

 こうしたイヤホンで録音すると耳の位置でとらえた音が記録されるので、再生音をイヤホンやヘッドホンで聴けば高い臨場感が得られる。ただし、Air Podsのような左右が分離したワイヤレスイヤホンだと、録音データのタイミングがそのままでは一致せず、左右の音が時間的にずれて記録されやすい。

 そこでAppleは、マイクで拾った音声データだけでなく、クロック信号を合わせて送受信するようにした。クロック付き音声信号は、左右のユニットに加え、外部デバイスも送受信できる。そのため、右と左のユニットでそれぞれ取得した音声信号を同期させて処理することが可能となり、Air Podsのようなデバイスをバイノーラル録音用マイクとして使える。

 なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。

最終更新:8/27(火) 15:00
CNET Japan

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