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リサイクル率、たったの9%。岐路に立つプラスチック消費

8/28(水) 6:00配信

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ゾウ10億頭に匹敵するプラスチック

リサイクル。今、いちばんホットでありながら途方もない課題を抱えている業界である。

なかでもプラスチックのリサイクル問題は待ったなしである。2017年、アメリカのジョージア大学が1950年以降の世界的なプラスチック生産総量は83億メトリックトン(日本では83億トン)に相当すると発表した。

83億とはエッフェル塔が約82万台、エンパイヤステートビルディングが25000棟、シロハガスクジラが8000万頭、ゾウが10億頭に匹敵するという。

1950年には200万トンに過ぎなかったプラスチックが、たった67年後になんと4,150倍になり、このままのペースで生産し続けると今から約30年後の2050年には83億の4倍、340億に達すると予想している。

度肝をぬく数字である。さらに衝撃的なのがリサイクル率9%。

たった9%なのだ。

遅々としてリサイクル体制が進まないのはある意味、当然かもしれない。

生産スピードが速すぎて対策が全く追いつかず、うずたかい山を前になかば茫然自失状態にあるといっても過言ではない。

先進国の各自治体は分別ごみを強化したり、プラスチックを使う商品を減らしたりなど、小売業でも取り組みは進んでいるが、果てしなく追いついていない。

2017年、中国が廃プラ輸入を禁止、日本をはじめ欧米、欧州はプラスチックをはじめとした資源ごみの行き場を失なったというニュースが話題になったが、今や消費大国になった中国にとってはごく自然の自衛対策である。

他国の経済状況に依存するスタイルは、問題を先送りにしていたにすぎなかったことに今更ながら気づく。

プラスチックを劇的に減産してゴミの量を減らすというのは、現段階では現実的ではないだろう。

自分の周りを見渡しても、プラスチックがない世界というのはあり得ない。スーパーでもノン・プラスチックを探すのは、根気と忍耐と、少しばかりのお金がいる。そんな不都合を許容して生活していくことは、誰もが望むことではない。

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最終更新:8/28(水) 6:00
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