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結んだ絆、再会を約束 ジャパンテント

8/29(木) 1:43配信

北國新聞社

 「第32回JAPANTENT-世界留学生交流・いしかわ2019」(同開催委員会主催、北國新聞社特別協力)は28日、7日間の日程を終え、閉幕した。金沢市の北國新聞赤羽ホールでは「さよならセレモニー」が行われ、世界68カ国・地域の留学生約300人はホストファミリーやボランティア、留学生同士で結んだ絆を確かめ合い、再会を約束した。

 トルコ出身のセン・アイシェ・オブグさん(35)=新潟大=は、七尾市で300年以上受け継がれるとされる囲炉裏(いろり)の火「火様(ひさま)」を使ってホスト家族にトルココーヒーを振る舞ったことを振り返り、「日本とトルコの文化がコラボレーションした。これからも両国の文化を勉強して一緒に活動していきたい」と話した。

 タイ出身のカニッター・テングアクソーンさん(26)=文化外国語専門学校=は29日に都内で人材マッチングの企業の面接に臨む予定で、「ジャパンテントで知らない人にも優しく接する心を学んだ。絶対に日本で就職する」と意気込んだ。

 ホストファミリーと抱き合い、「新たな家族」との別れを惜しむ姿も見られた。「一緒に銭湯で湯船に漬かりながら『恋バナ』もした。すごく満足」と話すのは、メキシコ出身のエリサ・クレア・アレマン・カレオンさん(25)=長岡技術科学大=。

 パラグアイ出身のイシカワ・フジオカコウジ・デニスさん(27)=帯広畜産大=はホスト家族らと酒を酌み交わしたりキャッチボールしたりしたことが思い出深いとし、「お父さんみたいな存在ができて、すごくうれしい」と笑顔を見せた。

 見送りに来た本庄毅さん(52)=金沢市高畠1丁目=は「新しい息子ができたよう。布団も新調したので、また受け入れたい」と目を潤ませた。

 さよならセレモニーでは石川と母国をつなぐ「ジャパンテント大使」に30人が任命され、ジャパンテントアピールを採択した。

 私たちは、日本で「令和」という新しい時代が始まった最初の年に、世界から石川に集まり、多くの仲間たちとともに県民の温かい心に触れました。そして、人と人のつながりの大切さについて語り、「ふるさと愛」を確かめ合いました。

 この7日間、ホストファミリーの皆さんが紹介してくれた生活習慣や文化に耳を傾け、金沢の職人が受け継ぐ技と匠の心を目の当たりにし、多くのことに気づきました。地域の風土や伝統文化を大切にして暮らす人たちの姿は、私たち自身が生まれ育った土地についてあらためて考えるきっかけとなりました。

 世界では気候変動や貧困、格差など解決すべき多くの問題があります。それぞれの「ふるさと愛」をよりどころとしながらお互いを尊重し、思いやりの精神をもってコミュニケーションを取っていくことが、ますます必要とされてくるように感じます。

 私たちは、ジャパンテントで得た思い出を大事にし、この経験をいつまでも語り継いでいきます。

北國新聞社

最終更新:8/29(木) 1:43
北國新聞社

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