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1億画素の衝撃! 富士フイルム「GFX100」を試す

8/30(金) 22:15配信

ITmedia NEWS

 GFX100は1億画素である。

 それも、フルサイズセンサーより一回り大きなラージセンサー(面積にして約1.67倍)での1億画素。

【画像】GFマウントの奥には中判サイズのセンサー

 GFX50が5140万画素だから、その2倍。いきなり2倍。

 これが予想以上にすごかった。クオリティー的にもすごいし、ちょっとしたフォーカスのズレも等倍で見ると分かっちゃうくらいすごいし、なによりファイルサイズがデカすぎてすごい。

 ファイルサイズはFINEで約20M~30MB(今回の作例はこのモードで撮ってます)だけど、Super FINEにすると約50MB、非圧縮のRAWだと1枚約200MB。たまらんですな。

 では作例を見つつ1億画素を堪能してみたい。

1億画素の世界ってどんなん?

 GFX100はGFXシリーズのフラッグシップモデルである。価格は100万円超。それでも安いと感じるくらいだ。

 画素数は1億画素。縦横でいうと11648×8736ピクセル。長辺が1万を超えるのである。

 ただ1億画素のセンサーを載せました、では使う側に負担を強いすぎる。

 画素数は多くなればなるほど手ブレの影響が出やすい。要するに常に手はブレてて、1億画素もあればわずかなブレも記録されちゃうのだ。

 GFX100はなんと、それに対応すべくボディ内手ブレ補正を入れてきたのだ。ボディ内手ブレ補正ってのは、センサーをブレとは逆方向に動かすことでそれを打ち消す技なわけで、センサーが大きいければ大きいほどそれを動かすのにパワーが必要になる。ラージフォーマットセンサーでそれをやるのだからすごい。

 さらに、像面位相差AFを搭載して正確で速いAFも実現した。高画素のラージフォーマットセンサーともなると求められるフォーカスのシビアさもぐっと高まるわけで、速くて正確なAFは必須だ。

 単に1億画素のセンサーを載せただけじゃなく、それをフォローするための周辺性能も強化したってのが分かると思う。

 で、その手ブレ補正がめちゃ効くのだ。

 試しに、1/60秒という普通なら手ブレ補正なくてもなんとか止められるシャッタースピードで撮ったものを、手ブレ補正オンとオフで2枚、等倍表示で並べてみた。

 これ、手ブレ補正オンだとちゃんと止まってる。手ブレ補正オフでもパッと見は問題ない。1億画素じゃなければ、ブレてないと判断しちゃってたかもしれないレベルだ。

 いやあ、すごく感心。シャッタースピードをもっと落としてもけっこう止まってくれる。

 これだけ止まるってことは、1億画素のラージセンサーのカメラを手持ちで普通に使えるってことなのだ。

 では一応いつものガスタンクを。

 レンズは32-64mm F4の標準ズームレンズ。広角端で35mmフィルムの25mm相当になる。それをF8に絞って撮影(F8が一番解像感高かった)したもの。

 色も階調も素晴らしいけど、何よりディテール。不自然なシャープネスもなしで、文字までくっきり読める。真夏の暑い大気中なので描写的には不利なのだけど、細いワイヤーまでしっかり解像してる。これはすごい。

 ここまでディテール描写力がすごいと話題になるのが「これで撮られたくない! 毛穴の隅まで写される!」という懸念。

 ええ、その通りです。バストアップで人を撮ると、めちゃヤバいです。1億画素で撮ってごめんなさいって感じです。

 で、なにげなく「スムーススキンエフェクト」機能がついた。文字通り、肌だけを滑らかにする機能。オフ・弱・強から選べる。

 オフと強で撮り比べて等倍表示したのがこちら。

 左上のサムネイルを見ると分かるけど、この構図で撮って、ここまで撮れてる。目の中にあれこれ写ってるのまで分かる。

 というわけで、今回の人物作例は「スムーススキンエフェクト強」で撮ってます。ご了承を。プロのモデルさんじゃないので、その辺は気を使いました。レンズは110mm(87mm相当)のF2.0というポートレートに向いた中望遠。F2.0の開放で撮影。

 デカいセンサーなので35mmフルサイズセンサーより被写界深度が浅くてフォーカスはシビア。当然、瞳AFは持っている。

 でもピントを浅くして撮りたいときは油断しないこと。ちゃんと手前の目を見つけてくれてることを確認、髪がかぶったりして手前の目を見つけてくれないときはMFかAF枠を最小にしてピンポイントで合わせたい。

 ちなみにモニターはチルト式だけど、縦位置ローアングルにも対応するX-T2以来の縦横チルト方式。もちろんタッチパネル搭載。

 これはモニターをチルトさせてローアングルで撮った猫。110mm F2.0……猫の目にピシッと合わせるの苦労したので。猫の瞳ってちょっと奥まってるのでけっこう大変なのである。

 でもピシッと決まったときの解像感やボケ、階調の豊かさ、リッチな発色はGFX100にしかない魅力がある。徳に肌色や青空は富士フイルムならではで素晴らしい。

 さらにチルト式モニター作例ってことでローアングルひまわり。

 シャッタースピードは最高で1/4000秒だが電子シャッターを使えば1/16000秒まで上げられる。電子シャッター時のローリングシャッター歪みはけっこう大きいので動体には使えない。

 ISO感度は最高でISO12800だが、ISO102400まで上げることはできる。

 ISO6400までなら使えそうな感じだが、こればかりは何をどう撮りたいかで許容できるノイズやディテールの低下は変わってくるのでなんともいえない。

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最終更新:8/30(金) 22:15
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