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地球はめずらしい惑星?それとも仲間が見つかっていないだけ?

8/30(金) 21:23配信

sorae 宇宙へのポータルサイト

■地球は本当にめずらしい存在なのか?

同じような惑星が他に見つからないからといって、地球がめずらしい存在と言い切ることはできません。観測精度や観測期間などの問題で、今はまだ偏った系外惑星ばかりが見つかっているとも考えられるからです。答えを得るには、さらなる観測と発見を積み重ねていくしかありません。

NASAのサイエンスライターPat Brennan氏が前述のコラムで指摘しているのは、地球のように岩石質で小さく短い周期で公転する系外惑星と、木星のように長い周期で公転する巨大な系外惑星、その双方が同居する恒星系がまだ見つかっていない点です。

太陽系で一番重い惑星である木星は、小さな天体の軌道に影響を及ぼします。木星が無数の小天体の軌道を変化させたことで地球に衝突する天体の数が減り、生命にとって穏やかな環境をもたらしたとする初期の太陽系に関する理論が正しいとすれば、「地球と木星」のペアのような系外惑星が他の恒星で見つかるかどうかが、地球の希少性を判断する上でのキーポイントになるかもしれません。

また、2021年の打ち上げを目指して組立作業が完了したNASAの「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡では、系外惑星の大気を観測することが可能となります。ジェイムズ・ウェッブによって岩石質の系外惑星に大気の存在が確認され、そこに酸素やメタンといった生命の存在を示唆する元素や分子が見つかることも考えられます。

地球はこの宇宙における変わり者なのか、それとも同じような惑星が他の恒星にも存在しているのか。「いまだ暗闇の中にいる」(Brennan氏)人類が答えを得るには、まだ時間がかかりそうです。

松村武宏

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最終更新:8/30(金) 21:23
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