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県内大雨、金沢で土砂崩れ

8/30(金) 14:20配信

北國新聞社

 30日の石川県内は活発化する前線の影響で引き続き大雨となった。朝には加賀地域を中心に雨脚が強まり、1時間降水量が金沢で最大43・0ミリ、宝達志水で33・5ミリ、かほくで32・5ミリに達した。金沢市山科町で擁壁が崩落した。県と金沢地方気象台は午前9時35分、金沢、能美、津幡の各市町に土砂災害警戒情報(5段階の警戒レベル4に相当)を出し、津幡町では自主避難所などに住民ら38人が身を寄せた。

 まとまった雨雲が県内を通過した午前9時ごろから、金沢や周辺で激しい雨となり、各地で側溝があふれ、道路が冠水した。津幡町の津幡川では午前10時10分、避難開始の目安となる避難判断水位4・2メートルに達した。

 土砂災害の危険度が高まったことを受け、津幡町は午前10時5分、4カ所に自主避難所を開設。午前11時現在、萩坂保育園の園児と職員計11人が萩野台コミュニティプラザに、寺尾保育園の園児と職員計27人が刈安小に避難している。

 金沢市は午前10時、犀川公民館、額公民館、泉野福祉健康センターに自主避難所を設けた。午前11時現在、避難者はいない。

 県危機対策課によると正午現在、県内で人的被害や家屋の浸水などは報告されていない。金沢市によると正午現在、示野南など地下道3カ所で冠水、別の3カ所で通行止めを伴う道路冠水が起きた。小池町ではのり面が崩れた。

 大雨の影響で、JR北陸線では大阪方面の特急「サンダーバード」4本が米原経由の迂回運転となり、JR七尾線は特急「能登かがり火」2本と普通列車2本が運休となった。IRいしかわ鉄道は金沢-高岡間で一時運転を見合わせ、普通列車4本が運休した。

 金沢地方気象台によると、前線は次第に南下して県内の大雨は収束する見込み。31日は西日本の南岸に前線が停滞し、県内は曇りとなる。

 同気象台は野々市、川北を除く全市町に大雨警報、金沢、津幡、白山、野々市の各市町に洪水警報を継続し、土砂災害などに警戒を求めている。

 金沢市は災害発生時の対応に備え、30日に第一本庁舎で予定していた防災訓練を中止した。

 30日午前11時ごろ、金沢市山科町の伏見川沿いの擁壁が高さ10メートル、幅50メートルにわたって崩落し、コンクリート片や土砂が川に流れ込んだ。周辺の家屋への被害はなく、けが人はいない。近所に住む半沢英一さん(70)は「『ドン』と空気が響くような音がした。自宅のすぐそばで土砂崩れが起きるとは思わなかった」と声を震わせた。

北國新聞社

最終更新:8/30(金) 16:18
北國新聞社

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