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日本の食トレンドは時短や簡便 グローバル化が進む海外トレンドは

9/1(日) 21:00配信

日本食糧新聞

日本の食シーンは近年、大きく変化している。少子高齢化に伴う人口減少や核家族化、夫婦共働きなど家族構成と世帯収入構造の変化で家庭における調理時間は減少し、簡便性が求められている。一方で、世界の食のトレンドはIT(情報技術)の普及によるグローバル化や健康、サステナビリティーといった言葉をキーワードとして新たなトレンドを築いている。新たな価値、新たな需要を生み出すことはたやすくないが、日本と世界に分けて、これからのトレンドを考えてみる。

カット野菜やメニュー調味料が人気

日本の直近の食のトレンドといえば、時短や簡便化といったキーワードだ。例えば、カット野菜は平成の初めごろに販売が始まったが、長らく売上げは伸び悩んだ。しかし最近の10年ほどで市場は急速に拡大し、現在では家庭用と業務用を合わせて8000億円規模に達しているともいわれている。

これには、カット野菜の鮮度保持の技術向上などで消費者の不信感が払拭(ふっしょく)されたこともあるが、消費者の時短や簡便調理志向の高まりが大きいといえる。

また、メニュー調味料も以前から存在した麻婆豆腐などの中華系メニュー調味料に加え、2003年にキッコーマンが「うちのごはん」を発売して以降、メニュー専用調味料は和洋中とさまざまなメニューで広がりを見せている。シーズニングスパイスも同様に家庭では作りにくいメニューを簡単に作ることができ、副菜の和洋中の各メニューができる商品として新たなジャンルを確立しつつある。

業務用でも、ベテランの調理人や人材確保が困難となりつつあることから、一つのソースで味が決まる万能調味料が人気を集めている。カット野菜や精肉と調味料が一つになったミールキットも現在のところ、その価格設定に問題があるといわれているが時短、簡便化の流れに乗り、成長していく可能性を秘めている。

健康というキーワードも変化をとげ、単純なダイエットから体作りを志向したプロテイン摂取や糖質オフが現在のトレンドとなっている。

また、味覚面でも新たな需要が生み出されている。ごく最近では「しび辛」ブームが拡大している。当初は外食の汁なし担担麺やしびれを強調した麻婆豆腐など主に外食メニューで広がりを見せた。続いて、惣菜や冷凍食品などに広がり、現在ではパンや菓子などにまでその勢いは拡大している。

日本食糧新聞社新製品研究会が運営する新製品情報サイト「食@新製品」で花椒(ホアジャオ)をフリーワード検索した結果、2017年で56品、2018年で73品、今年は9月1日発売までで95品がヒットした。このように、花椒を用いた新製品は現在も増え続けている。

また、単品香辛料の花椒や山椒も、拡大傾向にあり、外食から中食、菓子などの加工食品から日常の食卓にまで「しび辛」は浸透しつつある。このような味覚の新たな需要は、ある程度成長すると落ち着き、次の流れに移行することが多かった。

ただ、この「しび辛」ブームは長期にわたり継続し、現在も拡大していることから長期的なトレンドとなるかは注目されるところだ。

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最終更新:9/1(日) 21:00
日本食糧新聞

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