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線路に「砂利」が敷き詰められているのはなぜ?

9/2(月) 7:20配信

MONEY PLUS

鉄道の一般的な線路には、「バラスト」と呼ばれる砂利(砕石)が敷いてあります。
さて、このバラストは何のために敷いてあるのでしょうか? 

【写真】さまざまな線路の「砂利」を見よう

その理由は1つではなく、複数存在します。ここでは、一般的な線路の構造をざっくりとおさらいしてから、その理由を整理して説明します。

まくらぎを介してレールを支える

鉄道の線路には、「軌道」や「路盤」と呼ばれる部分があります。「軌道」は電車などの車両が行き来する通り道、「路盤」は「軌道」を支える基礎部分です。

冒頭で紹介した一般的な線路の軌道は、「バラスト軌道」と呼ばれるものです。「路盤」の上には、バラストを一定の厚さで盛った「バラスト道床」があり、その上に置かれたまくらぎに、2本のレールが締結してあります。バラストは、まくらぎを下だけでなく横からも支えており、車両の通過や、温度変化でレールが伸縮することによるまくらぎの移動を防ぐ役目も果たしています。

つまり、線路のバラストは、ただ地面に敷き詰めてあるのではなく、まくらぎを介してレールを支えるという重要な役割を果たしているのです。

また、車両が通過するときには、バラストはレールを支えるだけでなく、おもに次の3つの役割を果たしています。

(a) 荷重を分散させる
(b) 振動を吸収する
(c) 音を吸収する

(a)の「荷重を分散させる」は、路盤にかかる負担を減らし、沈下を防ぐ上で重要です。もしまくらぎを路盤の上に直接置くと、車両から受ける荷重がまくらぎの下だけに集中してかかります。一方、まくらぎと路盤の間にバラスト道床があると、荷重が広く分散します。

(b)の「振動を吸収する」は、バラスト道床がクッション(緩衝材)の役割を果たすためであり、車両の乗り心地を良くするだけでなく、路盤を通して線路の周辺に伝わる振動を減らす上で重要です。

(c)の「音を吸収する」は、バラスト道床の隙間が吸音材の役割を果たすためであり、走行時に発生する音を、車両の車内や、線路の周辺に伝わりにくくする上で重要です。

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最終更新:9/2(月) 14:07
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