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オンプレミスUCからUCaaSに移行すべきこれだけの理由

9/3(火) 9:00配信

TechTargetジャパン

 ここ10年で多くの技術が進化している。UCaaS(Unified Communications as a Service)市場にも急激な進化が起き、プロバイダーは最新機能で顧客を引き付けようとしている。

 従来型のユニファイドコミュニケーション(UC)システムは徐々にではあるが既に減り始めており、クラウド型のUCaaSが台頭している。

 Gartnerによると、2021年までにUCの全新規購入の90%をUCaaSが占めるようになるという。これは50%だった2018年と比べて大きな躍進となる。IDCによる現状予測では、2020年までに全企業の半数が何らかの形でUCaaSを使用すると示唆されている。

 Freeform DynamicsのCEOで著名なアナリストでもあるデイル・バイル氏は、従来型のUC市場は約10年前にMicrosoftが参入したときに変わったと話す。

 「UCは突然、メールやメッセージングといったコラボレーション形式の抱き合わせ販売のようになった」と同氏は振り返る。

 「Microsoftの『Office Communications Server』は、オンプレミスの『Microsoft Exchange Server』と『Microsoft SharePoint Server』の環境にとっては自然な形のアドオン機能だった。だが、初期導入の多くでは基盤となるネットワークの要件についてはあまり配慮されていなかった」と同氏は補足する。

 やがて、当時のUCプロバイダーはMicrosoftやIBMとの関係性を築くようになっていった。

UCaaSとは

 UCaaS市場の現状を考えるに当たっては、こうした背景を念頭に置くことが重要になるとバイル氏は話す。

 「UCaaS市場を論じる際は、よく取り上げられるメリットだけを考えるのでは不十分だ。つまり、設備投資から運用コストへの転換、全体コストの削減、セキュリティが確保された組み込みのリモートアクセス、柔軟性向上を伴う管理の簡略化といったメリットがあるのは当然だ。こうしたメリットはas a Service型のモデルが提供するものとして、一般に広く理解されるようになっている」(バイル氏)

 では、企業はなぜUCaaSを導入する必要があり、どのようなメリットがあるのか。

 UCaaSは、音声とテレフォニー、会議ソリューション、メッセージング、プレゼンス、インスタントメッセージングなどの機能を1つのパッケージにまとめるものだ。基本的に、UCaaSはこれらのサービスをクラウドを通じて提供する。クラウドには任意の端末でアクセスできる。企業は使った分だけに料金を支払えばよい。

 つまりUCaaSの大きなメリットは、さまざまな端末が即座につながり、チームがシームレスに作業を続けられる点にある。

 「これ以外にも、パフォーマンスに冗長性を生み出し、ダウンタイムを防ぐことで信頼性とセキュリティも確保する」と話すのは、HCL Technologiesで「IoT WoRKS」部門の責任者兼コーポレートバイスプレジデントを務めるサカマル・バナジー氏だ。

 「クラウド経由でデータをバックアップすれば、極限の状態でもビジネスの運用を継続できる。それだけではない。ネットワークの既知の脅威や潜在的な脆弱(ぜいじゃく)性を監視する手段はサービスプロバイダーが整備する」(バナジー氏)

 バイル氏によると、UCaaSは労働力の充実を図る幅広い戦略の一環として考えるのが最適だという。

 「出先で仕事をしたり、手分けして仕事をしたりする場面が増え続けている。さらに、組織の枠を超えて協力するニーズも高まっている。そうした中、as a Serviceモデルの魅力がますます増している」(バイル氏)

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最終更新:9/3(火) 9:00
TechTargetジャパン

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