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英語で観光案内 一関市民が模擬体験【岩手】

9/3(火) 10:22配信

岩手日日新聞社

 年々増加するインバウンド(訪日外国人旅行者)への対応を充実させようと、一関青年会議所(JC、畠山武将理事長)は1日、「地域の魅力を伝えよう! インバウンド観光案内体験」と銘打った事業を一関、平泉両市町内で実施した。地元在住の外国人を見立てて、観光案内を模擬体験。参加者は世界遺産平泉の歴史を紹介する英訳に悪戦苦闘しながらも、外国人に地元の良さを知ってもらうためのすべを学び、インバウンド対応の必要性を実感した。

 インバウンドは全国的に増加傾向にあり、一関地方でも2018年の観光入り込み客数では、平泉町で前年比26・9%増の5万891人、一関市で同26・4%増の2万4300人と、いずれも過去最多となっている。同JCでは多くの産業に広く波及効果を及ぼす観光の中でも、特にインバウンド誘客のさらなる増加に向けては市民の意識向上が不可欠として、インバウンドへの関心を高めてもらう一環で観光案内体験事業を初めて実施することにした。

 市民ら14人が参加し、外国語指導助手(ALT)ら地元在住の外国人7人をインバウンドと想定。同市大町のなのはなプラザを出発し、平泉町の毛越寺と平泉文化遺産センターを訪れた。

 このうち毛越寺では、参拝の仕方を丁寧に英語で指南したほか、おみくじについても分かりやすく紹介していた。外国人にはあらかじめ「誰が平泉を造営したのか」「『夏草や兵どもが夢の跡』とはどういう意味か」などという質問をするよう要請しており、参加者は持ち前の英語力を駆使しながら必死に解説。中にはスマートフォンを活用しながら説明する姿も見られた。

 参加した照山れい子さん(49)=一関市上大槻街=は「平泉の歴史など地元のことを分かっていないのに、英語で説明することはできないと痛感した。しっかりと地元を理解することが必要だと分かった」と語っていた。

 平泉文化遺産センターではインバウンド受け入れに向けて必要なことなどについて意見交換した。同JCでは今回の結果を観光客増加に向けた行動指針としてまとめ、インターネット交流サイト(SNS)などを通じて情報発信する予定。同JCの阿部賢太郎地域活性化委員長は「インバウンドは経済的効果が大きく、受け入れに向けては市民の意識向上が必要だ。今回の事業で外国人と話す楽しさを学んでもらい、インバウンドと積極的に交流するようになってほしい」と語っている。

最終更新:9/3(火) 10:22
岩手日日新聞社

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