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譲渡ニャンと100匹超 里親とつなぐ猫カフェ盛況、平塚

9/5(木) 21:10配信

カナロコ by 神奈川新聞

 飼い主がおらず地域で保護された猫と触れ合いながら里親を探す猫カフェ「にじのはし」(平塚市明石町)が、開店から1年足らずで里親への譲渡数が100匹を超えるなど盛況だ。県内各地の動物愛護団体から預かった猫と里親希望者との懸け橋になり、県の殺処分ゼロにも貢献。地域猫の活動に長年取り組み、カフェを立ち上げた男性は「不幸となる猫を1匹でも減らしていきたい」と意気込んでいる。

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 カフェはペット専用葬儀社「ウェイビー」(同市)が運営。同社を2011年に起業した井上充社長(39)は以前、二宮町内で野良猫を保護し、不妊手術などを施した上で地域猫として育てる活動を続けた。しかし、自宅で猫を一時保護するボランティアへの負担は大きく、「里親を探す仕組みをしっかりつくらなければ」と昨年11月、「にじのはし」をオープンした。

 同市内で譲渡会を行っているNPO法人「平塚のら猫を減らす会」と協力し、横浜や湘南、西湘地域で保護された猫をカフェの“店員”として預かる。来店客は猫と触れ合いながら気に入れば、店を通じて所有権のある愛護団体などに里親として名乗りを上げる仕組みだ。

 当初、年間目標としていた100匹の里親譲渡は開店8カ月の7月末で達成、9月現在では約120匹を超えた。「愛護団体の譲渡会では触るときにおり越しになることも多いが、猫カフェなら直接触れ合える」と井上社長は手応えを口にする。

 現在はウェイビーの店舗に隣接するカフェで白猫や三毛猫など18匹が新しい家族を待っている。保護した猫をカフェに預けた女性は「早ければ3日で里親が見つかる。子猫も訓練されて人間慣れするので譲渡先でもうまくやっていける」と説明する。同法人の平田昇理事長も「これまで会員が自宅で猫を保護してきたのでシェルターの役割としても助かっている。譲渡数も昨年の99匹から今年は1・5倍ペースで増えている」と感謝する。

 現在は2号店のほか、高齢犬のホスピスの役割を兼ねた「犬カフェ」の構想も。井上社長は「ペットではなく家族の一員。カフェの事業は黒字ではないが、企業としても地域の信頼を得るための社会貢献活動を続けたい」と話している。

 猫カフェは火・金曜日が定休日。午前11時から午後8時までで、JR平塚駅から徒歩3分。問い合わせは、にじのはし電話0463(25)5007。

神奈川新聞社

最終更新:9/5(木) 21:10
カナロコ by 神奈川新聞

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