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お土産は「坂本龍馬」が独占する高知、やっと見つけた四万十の巨大魚 土産店とともに、失われていく文化

9/16(月) 7:00配信

withnews

 80~90年代に日本中の観光地で売られていた雑貨みやげ「ファンシー絵みやげ」を集める山下メロさん。時代の流れとともに消えていった「文化遺産」を、保護するために全国を飛び回っています。今回訪れたのは、高知県。お土産は「坂本龍馬」モチーフで独占されている地域です。それ以外のものを見つけるのが難しいという中で、たまたま見つけた巨大魚ののれんと、あるヒントをもとに、旅が始まりました。

【画像】懐かしい「ファンシー絵みやげ」はこちら 四万十川の巨大魚「アカメ」が「のれん」になると…

「ファンシー絵みやげ」とは?

 私は、日本中を旅しています。自分さがしではありません。「ファンシー絵みやげ」さがしです。

 「ファンシー絵みやげ」とは、1980年代から1990年代かけて日本中の観光地で売られていた子ども向け雑貨みやげの総称で、ローマ字日本語、二頭身デフォルメのイラストが特徴です。写真を見れば、実家や親戚の家にあったこのお土産にピンと来る人も多いのではないでしょうか。

 バブル時代をピークに、バブル崩壊とともに段々と姿を消し、今では探してもなかなか見つからない絶滅危惧種となっています。

 私は、その生存個体を保護するための「保護活動」を全国で行っているのです。今回の舞台は、清流・四万十川が流れる高知県四万十市です。

どうしても探したかったお土産

 「ファンシー絵みやげ」探しの旅は、いつも謎解きのようです。インターネットや書籍には記録が残っていないため、微かな情報の破片から、アナログな方法で探し出していくしかありません。

 そんななか、どうしても探し当てたいファンシー絵みやげが、高知県にあるのです。それは「四万十川」のファンシー絵みやげです。

 ファンシー絵みやげの特徴として、その土地にまつわるモチーフや地名が用いられていることがあります。 しかし、観光名所である「四万十川」のファンシー絵みやげは一度しか見たことがなかったのです。

 それは以前、高知県の中央より少し北側にある龍河洞という鍾乳洞を調査したときのことです。閉店した土産店の中に残されていたレースののれんに、「Phantom Fish AKAME」「SHIMANTO」の文字。そして、四万十川に生息していることで有名な巨大魚・アカメのリアルなイラストが使われていたのです。

 イラストこそデフォルメされていないものの、「Phantom Fish AKAME」のローマ字日本語が使われていました。立派なファンシー絵みやげです。

 龍河洞と四万十川は遠く離れているので、なぜ龍河洞で使われているのか理由は不明ですが、四万十川流域で売るための商品が存在していたのは間違いなさそうです。

 問題は、四万十川流域のどこで売られているかということです。

 時が経ち、発見につながりうるヒントは知り合いからもらったキーホルダーにありました。そのキーホルダー自体はファンシー絵みやげではなかったのですが、購入した時のそのままの小袋に入っていました。その小袋には「四万十」の文字。それは、どうしても探したかったファンシー絵みやげがある場所なのです。

 もしやこれが手がかりになるのではないかと、小袋をくまなく見てみると、店の屋号はありませんでしたが、住所がありました。しかし、その住所は最後の番地のところで切れてしまっています。

 この店を探し出せれば、「四万十川」のファンシー絵みやげに出会えるかもしれません。

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最終更新:9/16(月) 7:00
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