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お土産は「坂本龍馬」が独占する高知、やっと見つけた四万十の巨大魚 土産店とともに、失われていく文化

9/16(月) 7:00配信

withnews

2つ目の問題:キャラクターがイラストにしづらい

 2つ目の問題は、モチーフになると思われるキャラクターの問題です。

 四万十で有名なのはトンボとアカメですが、昆虫も魚もイラストでデフォルメされにくい代表格です。

 昆虫は6本足ということもあり、二頭身で直立した形にするのが難しい。魚となれば、さらに難易度が上がります。ヒトと同じほ乳類に比べると、擬人化する上で無理が生じやすいのでしょう。

 当時のファンシー文具などのキャラクターにおいても昆虫や魚はあまりモチーフになりませんでした。魚には簡略化してしまうと種類が分からなくなるという問題もあります。

 水族館や海岸など、特定の魚類でなくても良い場合は問題ないのですが、アカメというアイデンティティを保持しようと思うと非常に困難なのです。魚の中でかろうじてデフォルメできているのはウナギやマンボウくらいでしょうか。

 昆虫はカブトムシやクワガタ、テントウムシなどのイラストが存在しますが、特に有名なエリアというものがないため、特に地域には由来せず、森林公園や遊園地などの子ども向け商品として存在するばかりです。

 以上の理由から、四万十川にはファンシー絵みやげが生まれにくいと、絶望的な思いを抱えていましたので、今回の包装紙の発見は、大きな前進となったのです。

満を持して、現地調査へ

 私は包装紙にあった住所のエリアを目指すため、朝一番のフライトで高知龍馬空港に降り立ちました。しかしここからが大変です。まず中心部の高知駅までバスで30分ほどかかり、さらに本数の少ない特急電車の時間を待って乗車し、西へ1時間半移動。目的地最寄りの中村駅につくと、もうお昼手前ごろになっています。

 中村駅前の観光案内所で、レンタサイクルの申し込みをしながら包装紙に書かれた住所の話をしました。

案内の方「どこを回られる予定ですか?」

山下メロ「この包装紙に書かれた情報を元に、土産店を探して東京から来ました。四万十屋さんっていう店のようなのですがここから近いですか?」

案内の方「自転車で40分くらいだと思いますけど、単なる食堂ですよ」

山下メロ「キーホルダーが入っていた包装紙なのですが、雑貨のお土産はありませんか?」

案内の方「食品のお土産は少しありますが、雑貨はありませんよ」

山下メロ「では店が変わってしまったんですかね」

案内の方「四万十屋さんは昔からずっと営業されていますよ」

山下メロ「包装紙の住所も途中までなので、近くにある他のお店ですかね」

案内の方「周辺には他にお店はないんですが……」

案内の方B「アカメ館じゃない?」

案内の方「あ……アカメ館ね。四万十屋さんの隣にアカメ館という施設が昔あって、そこでは雑貨のお土産品を売っていましたよ。ただもう長いこと営業されていません」

山下メロ「えぇ……」

 かなりのお金と時間をかけてたどりついた駅前で、まさかの事実を突きつけられました。私が「現在も営業している!」と思い込んでいたのは、土産店の隣の食堂だったのです。そしてその肝心の隣にある土産店は、だいぶ昔に閉店してしまったということ。

 包装紙の住所が途中までしかなかったので仕方がありません。ここまで来たので、せめて現状どうなっているかを見に行くことにしました。

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最終更新:9/16(月) 7:00
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