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大日本住友製薬、欧州企業ロイバントの株取得へ

9/6(金) 19:15配信

産経新聞

 大日本住友製薬は6日、英国とスイスに本社を置く製薬ベンチャー「ロイバント・サイエンシズ」と戦略的提携で基本合意したと発表した。ロイバントの10%以上の株式取得や同社子会社の買収を通じて、創薬効率を高めるデータ分析技術や新薬候補を獲得する。投資額は大日本住友にとって過去最大の総額30億ドル(約3200億円)。正式契約は10月末の予定。

 野村博社長は同日の会見で「ロイバントの持つ有力な新薬候補と、革新的なデジタル技術を用いて次の成長につなげたい」と話した。ロイバント子会社の買収を通じて、子宮筋腫の治療薬など、2019年度から22年度にかけて米国で承認を得る予定の新薬候補も複数獲得する。

 大日本住友は売上高の4割を占める抗精神病薬「ラツーダ」の後発薬が2023年、米国で登場するため、次の収益の柱となる新薬を確保する必要がある。

 同社が開発を進めてきたがん治療薬「ナパブカシン」を“ポスト・ラツーダ”として期待してきたが、胃がんや膵臓(すいぞう)がんなどの治験(臨床試験)で失敗が続き実用化が遅れており、ラツーダの代わりとなる新薬候補の獲得が急務となっていた。

 また、ロイバントは保険会社などが持つ医療データを匿名化して蓄積し、独自のデータ分析技術で研究開発の効率化に生かしている。同社の株式を取得することで、データ分析システムと同社の優秀なデジタル人材も獲得することを想定している。

 ロイバントは2014年に設立。ソフトバンク傘下のファンドから出資を受けている。

最終更新:9/6(金) 19:15
産経新聞

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