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なぜ全国で違反行為広がる? 駐車スロープ設置は道路法違反の可能性も

9/6(金) 7:10配信

くるまのニュース

道路で見かける「段差スロープ」 違反となる設置例とは

 街でよくみかけるものとして、駐車場などの段差を解消する「段差スロープ(駐車スロープ)」があります。しかし、段差スロープは使い方によって違反となる場合があるというのですが、どういうことなのでしょうか。

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 段差スロープは、ホームセンターをはじめさまざまな場所で購入できる屋外用品で、乗用車の重量にも耐える設計の製品も存在します。

 しかし、段差スロープを車道と歩道の段差を埋めるために道路で使用する行為は、道路法第43条2号で禁止されている「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞(おそれ)のある行為をすること」に該当することから、違法です。

 実際に販売されている段差スロープにおいても、道路での使用は違反行為であるためおこなわないよう、注意書きがされている場合もあります。

 川崎市・建設緑政局道路管理部路政課は、道路からの段差スロープ撤去を呼びかける理由について次のように説明します。

「段差スロープを道路で使用することによって、自転車やバイクの転倒事故の原因となるおそれがあるほか、道路の排水機能が低下する原因となることも考えられます。

 そういったこともあり、段差スロープや、同じ目的で設置される鉄板などについて、自宅前の段差をはじめとした道路上に設置することはやめていただくようお願いしています」

 川崎市をはじめ、各地方自治体は段差スロープを公道に設置しないよう呼びかけています。

全額自己負担というスロープ設置を回避するための工事とは

 自宅の敷地と道路に段差がある場合、その部分をクルマが通過できるようにする本来の方法としては、歩道の切り下げ工事の実施があります。実際には、どのようなことがおこなわれるのでしょうか。

 前出の川崎市の担当者は、次のようにいいます。

「敷地と道路との段差を解消したい場合は、個人負担によって歩道や縁石の切り下げ工事をおこなっていただく必要があります。工事の前には、道路法第24条に基づく手続き(承認工事申請)が必要です」

 また、工事にかかる費用について、別の地方自治体の土木事務所の関係者は、「行政側としては承認を出す立場で、工事には直接関与しないことから、はっきりとした金額はいえません。ただ、数十万円程度かかった事例を耳にします」とコメントします。

※ ※ ※

 数千円で購入できる段差スロープに対し、歩道の切り下げ工事の費用は数十万円と、費用の上昇幅はかなりのものとなります。

 また、承認待ちや工事にかかる期間なども必要となることから、かなり大掛かりだといえるでしょう。

 しかし、自身が設置した段差スロープによって他人を事故に巻き込んでしまうリスクを考慮すると、道路での使用は避けるべきです。

 身近な屋外用品であることから、改めて適切な使用方法を認識することが必要だといえます。

くるまのニュース編集部

最終更新:9/9(月) 12:35
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