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京急、50時間ぶりに全線再開 8日始発から通常ダイヤ

9/7(土) 19:50配信

朝日新聞デジタル

 横浜市神奈川区の京急本線神奈川新町駅近くの踏切で、列車と大型トラックが衝突して36人が死傷した事故で、京急電鉄は7日午後1時15分ごろ、事故から約50時間ぶりに全線で運転を再開した。8日の始発から通常ダイヤで運行する。

【写真】運転が再開され、車両が通過する事故現場の踏切=2019年9月7日午後3時55分、横浜市神奈川区、田辺拓也撮影

 京急本線は京急川崎―横浜の上下線で運転を見合わせていた。京急によると、他区間で運行本数を減らしたこともあり、約63万人に影響が出た。当面は現場付近の最高速度を上下線とも約60キロに抑える。ダイヤに影響はないという。

 事故は5日午前11時40分ごろに起きた。青砥発三崎口行きの下り快特列車(8両編成、乗客約500人)が大型トラックに衝突し、トラックの男性運転手(67)が死亡、乗客と列車の男性運転士(28)の計35人が軽傷を負った。

 神奈川県警は、トラックが遮断機が下りた後も踏切内で前進したことが原因の一つとみて、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで捜査している。(小寺陽一郎)


■作業員延べ400人、利用者「早く動いてよかった」

 横浜市神奈川区の踏切で起きた衝突・脱線事故から2日。夜通しの復旧作業で京急本線が運転再開にこぎ着けた。復旧を見届け、利用者たちは安堵(あんど)した。

 運転を見合わせていたのは、京急川崎―横浜間の約10キロ。事故が起きた「神奈川新町第1踏切」では7日午後0時25分ごろ、試運転の列車がゆっくりと通過した。踏切から数十メートル離れた場所に張られていた規制線が直後に解かれ、カメラやスマートフォンを手にした人たちが待ちかねたように踏切の手前まで駆け寄り、列車を撮影した。

 現場を見に来ていた横浜市港南区の中学1年の男子生徒は、自宅近くの上大岡駅から品川駅まで京急を使う。事故後は振り替え輸送のJRを使うため、30分早起きしたという。「もう乗り換える必要がなくうれしい」と喜んだ。

 不通区間の開通で、横浜方面と羽田空港の間も京急で直接行き来できるようになった。横浜駅には午後1時20分過ぎから、列車が次々と到着。羽田空港から沖縄へ向かうという神奈川県厚木市の20代男性は「早く動いてくれてよかった」と安心した様子だった。

 京急川崎駅では同1時15分過ぎ、駅員が「全線で運転再開しました。ホームに上がってくださーい」と知らせると、「やった!」「うれしい」と声を上げる人もいた。

 長女(1)をベビーカーに乗せた近くの主婦大迫純子さん(39)は、実家の最寄り駅の上大岡へ向かうところだった。「(京急と並行する)JRを使うと、混雑する横浜駅での乗り換えが大変だった。これで直通で行けるのでうれしい」と話した。

 京急は事故直後から、延べ約400人の作業員を復旧に投入した。最後まで残った先頭車両などの撤去を7日未明に始め、午前5時ごろに完了。その後、枕木とレール、架線を支える鉄柱の一部を交換し、試運転で安全を確認した。(土屋香乃子、岩本修弥、斎藤茂洋)

朝日新聞社

最終更新:9/7(土) 19:50
朝日新聞デジタル

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