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ベネットがスプリントを制し2勝目 大規模落車も救済措置、総合上位は変わらず山岳決戦へ

9/8(日) 6:00配信

Cyclist

 第74回ブエルタ・ア・エスパーニャの第14ステージが9月7日に行われ、サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)が優勝した。ブエルタでの数少ないスプリントステージで今大会2勝目を手に入れた。マイヨロホは、プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)がキープ。残り1kmでの大規模落車に巻き込まれたものの、救済措置が取られタイムを失わずに済んだ。 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)は109位でゴールした。

スプリンター待望の平坦ステージ
 第14ステージは、サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラからオビエドまでの188km。久しぶりの平坦ステージだ。だが、終盤の165.4km地点の3級山岳が登場。ゴールまでの1kmは上り基調となっている。このレイアウトがレースに思わぬ影響を与えるかもしれない。
 とは言ってもブエルタにおいては数少ないスプリンター向けのステージ。ベネットやファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAE・チームエミレーツ)らは、鼻息荒く勝利を狙ってくるだろう。

 スタート後、逃げたのは6人。シルヴァン・ディリエ(スイス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)、ルカ・ピベルニク(スロベニア、バーレーン・メリダ)、ハーム・ファンフック(ベルギー、ロット・スーダル)、サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、チーム イネオス)、ディエゴ・ルビオ(スペイン、ブルゴス・BH)、ステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス ソルシオンクレディ)が先行した。

 一方メイン集団は、ボーラ・ハンスグローエやドゥクーニンク・クイックステップがコントロール。100km以上過ぎてもこの構図は変わらず、タイム差は1分から1分半程でコントロールされていた。
 残り62kmで、逃げからロセットが脱落し逃げが5人となるが大きな動きは出ず。その後、タイム差が2分となる場面もあったが、メイン集団は逃げをいつでも捕まえられる状況。ゴール前のスプリントに向け、レースは淡々と進んでいった。
逃げはラスト4.5kmで吸収
 そしてレースは終盤へ。一行は、この日唯一のカテゴリー山岳に突入。逃げとメイン集団のタイム差は約1分半で、集団の先頭にはドゥクーニンク・クイックステップ、ミッチェルトン・スコット、UAE・チームエミレーツといったスプリンター擁するチームが出てきていた。

 徐々に縮まるタイム差。ゴールまで残り15kmで約30秒、8kmで15秒、6kmで8秒となり、吸収は時間の問題に。先頭からはルビオが遅れ、逃げは4人なっていた。
 そして、残り4.5km、ここまで必死に逃げたメンバーも力尽き吸収。レースはリセットされ、ゴールに向け集団にも緊張感が走る。
 集団はドゥクーニンク・クイックステップが積極的に牽引。一方、ユンボ・ヴィスマ、モビスター チームなどの総合系チームも危険回避のため、集団前方に姿を現していた。残り3.7km、集団先頭はボーラ・ハンスグローエ。サム・ベネットの為に前を走り、集団をふるいにかける。
フラムルージュで大落車
 ゴールに向けスピードが上がり続けていた残り1km、なんと集団後方で大規模な落車が発生する。ログリッチェやタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAE・チームエミレーツ)、 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)ら、総合上位勢も多くいた集団。足止めを余儀なくされる。

 こうなると、ステージ優勝は前でレースを展開していた選手で争われることになる。1kmを切って前にいたのは、ゼネク・スティバル(チェコ)、マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)、ヤコブセンのドゥクーニンク・クイックステップ勢。落車によりアシストを失った選手が多数いる中、有利な状況を作っていた。その姿をみて早がけしたのが、単独になっていたトッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・スーダル)だった。一か八かでスプリントを開始して先行。落車で集団が混沌とする中、このまま独走勝利かとも思われた。
 だが、そこで待ったをかけたのがベネット。ドゥクーニンク勢の後ろで息を潜めていたところから、タイミングよく単独スプリントを開始しみるみるうちにトップへ躍り出る。結局、ベネットのスプリントは他を寄せ付けず。最後は後ろを振り返る余裕もみせ、優勝を果たした。

 一方の総合勢、大規模落車に多くの選手が巻き込まれたものの、ラスト3km以内のため救済措置の対象に。ログリッチェ、ポガチャルも落車したが、ポディウムには笑顔で登っていた。総合トップ10は変わらず、翌日の山岳決戦に向かう。
 第15、第16ステージは厳しい山岳ステージ。間違いなく今ブエルタの山場と言えるだろう。熾烈な総合争いから目が離せない。
第14ステージ結果
1サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)4時間28分46秒
2マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ドゥクーニンク・クイックステップ)+0秒
3トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・スーダル)
4マルク・サロー(フランス、グルパマ・エフデジ)
5クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
6マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム)
7ヨーナス・コッホ(ドイツ、CCCチーム)
8ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード)
9マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、チーム サンウェブ)
10シュモン・サイノク(ポーランド、CCCチーム)
109新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)+3分51秒
個人総合(マイヨロホ)
1プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 53時間49分14秒
2アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)+2分25秒
3タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAE・チームエミレーツ)+3分1秒
4ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム)+3分18秒
5ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)+3分33秒
6ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)+6分15秒
7ニコラ・エデ(フランス、コフィディス ソルシオンクレディ)+7分18秒
8カールフレドリク・ハーゲン(ノルウェー、ロット・スーダル)+7分33秒
9ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、チーム サンウェブ)+7分39秒
10ハーマン・ペーンシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ)+10分3秒
135新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)+2時間28分54秒
ポイント賞(プントス)
1プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)109 pts
2タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAE・チームエミレーツ)86 pts
3ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)82 pts
山岳賞(モンターニャ)
1アンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴス・BH)32 pts
2ジョフリー・ブシャール(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)30 pts
3タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAE・チームエミレーツ)25 pts
新人賞(マイヨブランコ)
1タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAE・チームエミレーツ) 53時間52分15秒
2ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ プロチーム)+17秒
3セルジオ・イギータ(コロンビア、EFエデュケーションファースト)+8分51秒
チーム総合
1モビスター チーム 160時間36分21秒
2アスタナ プロチーム+25分51秒
3ユンボ・ヴィスマ+43分44秒

最終更新:9/8(日) 6:00
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