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年500万円貯蓄に回しても不安…そんな家庭が見直すべき3点

9/8(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 節約をしても、しても不安……そういう家計こそ陥りやすい“落とし穴”があると、家計簿&管理計画アドバイザーのあきさんは指摘する。どういうことなのか。

  ◇  ◇  ◇

 ある30代前半のご夫婦は、世帯の手取り年収が年間800万円。お子さんはなし。年間500万円以上を貯蓄に回し、現在までの貯蓄はすでに2000万円に達しています。

 それでも、「私たちの家計でもっと節約できるところはないでしょうか?」という相談を受けました。

 聞くと、夫婦の小遣いは2人合わせて月2万円。衣服費も、夫婦合わせて年間で1・5万円、つまり、月1250円。かなり節約した生活で、年間支出を300万円以内に収めています。

 家計の相談を受けていると、「いくら貯蓄しても心配」という方を時々見受けます。そういった家計には、次のような3点を指摘しています。

①過度の貯蓄は必要なし

 貯蓄がいくらあっても不安という方は、どれだけ貯蓄をしても安心することができません。

 急に失業したらどうしよう、老後に病気になったらどうしよう、年金がもらえなくなったらどうしよう、急な災害で被災してしまったらどうしよう……。

 常にこれから起こる将来への不安で頭がいっぱいになってしまうのです。

 確かに未来は何が起こるか分かりません。しかし、すべての不安に備えることは不可能です。ある程度の貯蓄は生活や将来を守るために必要ですが、過度に貯蓄をする必要はありません。

②今の生活を重視しよう

 いくら貯蓄をしても不安な方は、将来への備えで頭がいっぱいですので、今の生活を楽しむということができません。

 旅行にお金を使うのはもったいない、お友達との交際にお金を使うのはもったいないと自宅に引きこもりがちになり、できるだけお金を使わない生活を送っています。

 お弁当を持参しているとしても、ご夫婦揃ってのお小遣いが月2万円というのは、お付き合いも相当に制限しているのではないかと推測されます。

 マイホーム購入や事業展開、資格取得のためなど、目的があって節約するのは素晴らしいことですが、将来への不安のためにと貯蓄をし続けるのは、貯金額が増えても生活の質は豊かになりません。

③お金の生かし方を考える

 いくらお金をたくさん貯めても、お金を生かす方法を考えなければ、宝の持ち腐れです。今後、妊娠、出産を考えるのであれば、教育費などある程度の資金確保は必要ですが、それ以上の資金については、積極的に活用することを考えてみるべきです。お子さんが生まれ、仮に年間100万円程度の支出が増えたとしても、年間400万円の貯蓄は継続できます。

 相談に見えたご夫婦の家計は、貯蓄という点では非常に優秀です。衣服費や小遣いなど、浪費につながりやすい支出を非常によく節約されています。

 このような浪費につながりやすい支出の節約は大切ですが、反面、お楽しみが不足しているということも言えます。

 生涯で必要な資金を考えた上で、ただ貯めるだけにとどまらないようにすると、より面白みのある家計になると考えられます。

(あき/家計簿&家計管理アドバイザー)

最終更新:9/8(日) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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