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太宰治の遺作が喜劇に!大泉洋×小池栄子W主演『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』特報&ポスター

9/8(日) 6:00配信

Movie Walker

今年で生誕110年を迎え、「走れメロス」や「人間失格」など、数々の文学作品を世に残した昭和の文豪、太宰治が最後に書き記した未完の遺作「グッド・バイ」を喜劇として生まれ変わらせ映画化した『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が2020年2月14日(金)から公開されることが決定。このたび、特報映像とポスターが到着した。

【写真を見る】愛人たちに手をひかれ困り果てる田島周二役の大泉洋を捉えたポスターに爆笑!

本作は、小説の「グッド・バイ」をミュージシャンや脚本家など様々なフィールドで活躍を見せる劇団「ナイロン100℃」主宰の劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点によって喜劇として生まれ変わらせ、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた戯曲「グッドバイ」を原作にした物語。

戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。何人もの愛人を抱える文芸雑誌の編集長に就く田島周二は、愛人たちとの別れを決心したものの優柔不断なため別れることができない。田島は愛人たちと別れるため、金にがめつい担ぎ屋の永井キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込むことに。田島は女のために、キヌ子は金のために、“嘘(にせ)夫婦”としての企みがはじまる…。

なぜか周囲の女たちに好かれてしまうダメ男の田島周二役には「探偵はBARにいる」シリーズや『恋は雨上がりのように』(18)の大泉洋が、パワフルで美人な永井キヌ子役を『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)に出演し、本作の舞台版で同役を演じ第23回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した小池栄子が演じる。W主演となるふたりがどんな“嘘夫婦”の掛け合いを見せるのか、注目だ。

あわせて、嘘夫婦が別れを告げに行く愛人たちである、クールな女医の大櫛加代役に『バイロケーション 裏』(13)の水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子役を『美しい星』(17)の橋本愛、儚げな花屋の青木保子役には『蟲たちの家』(05)の緒川たまきといった女優陣が演じることも発表。

さらに、離れて暮らす妻の田島静江役を『ぐるりのこと。』(08)の木村多江、田島を尊敬する編集部員の清川伸彦役に『みなさん、さようなら』(13)の濱田岳、“嘘夫婦”の計画を提案する作家の漆山連行役として『生きてるだけで、愛。』(18)など幾多の作品に出演する名バイプレイヤーの松重豊が共演。また、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16)の皆川猿時、『愛しのアイリーン』(18)の田中要次、『モリのいる場所』(18)の池谷のぶえ、『罪とか罰とか』(08)の犬山イヌコ、『タロウのバカ』(公開中)の水澤紳吾、『60歳のラブレター』(09)の戸田恵子といった実力派キャストも参戦。そして監督を『八日目の蝉』(11)で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出が手掛けるなど、一流キャストとスタッフ陣が本作に集結した。

到着した特報映像では、田島の途方に暮れた様子や、嘘(にせ)夫婦を演じるためレトロモダンな洋服に身を包んだキヌ子が、すまし顔で「田島の家内でございます」と愛人に挨拶する姿が映しだされる。さらに、なぜか喪服を着た愛人たちが楽し気に踊ったり、田島らしき人物が2階から飛び降り、尻もちをつく模様も垣間見え、洒脱なコメディを期待させるシーンが凝縮した映像となっている。

文豪、太宰治の絶筆作品となった「グッド・バイ」が一流スタッフとキャストの手により、どのように喜劇として生まれ変わったのか、期待せずにはいられない!

〈スタッフ キャストコメント〉

●大泉洋(田島周二役)

「脚本が面白くて読んでいる途中でマネージャーに“面白い!ドキドキする!こういう作品に出たかった!”とメールしたのを覚えています。今回、(撮影に入る前に)成島さんがご病気もなさったということもあり、撮影時に、“笑う”ということがいかに大事かと改めて感じたと話して下さいまして、そのため“笑い”というものをとても重視した映画になっていると思います。コメディもお上手なんだな、と改めて思いました。とにかく成島さんの演出が面白く、いつも笑っていました。小池さんのことは傍から見ていても“この人、すごいな”と思っていて、まさか自分がこんなにしっかりとお仕事できると思っていなかったので嬉しかったです。小池さんは、今回のキヌ子もそうですが、“いっちゃってる役”を演じているのがいいですよね。今回の作品では彼女の美しさを存分に成島さんが引きだしていて、改めて綺麗な人だなーと思いました。撮影以外でも延々と漫才のようなやりとりをしていたから、共演していて楽しかったです。僕が演じた田島という男が、どんどん愛人を作ってしまい、彼女たちとお別れしていくというお話で、どうやって女性と“グッドバイ”していくのか、その度に田島がどうなってしまうのか、というところを楽しんでもらえたらと思います」

●小池栄子(永井キヌ子役)

「成島さんが私が出演した舞台『グッドバイ』をとても気に入ってくれていたのですが、“本当に映画化してくれるんだ”と驚き、そんな監督の熱意が嬉しく、ホントに頭が下がる思いでした。また、成島さんがコメディを撮るというのも新鮮だなとワクワクしました。(5作目となる成島組は)とても穏やかで明るい現場でした。本読み・リハーサルといつものように丁寧に作ってくださり、初日からスムーズで、とにかく信頼している監督ですので、いつも通り行くぞ!という気持ちでした。(大泉さんとの共演は)毎日楽しかったです。母性本能をくすぐられる魅力的なダメーな田島でしたが、役者さんとしてはなんでも受け止めてくださるので、安心しきってました。チャーミングな人が沢山出てくる、チャーミングな作品を大いに楽しんでください」

●水川あさみ(大櫛加代役)

「ケラさんの書いた『グッドバイ』の脚本を元に作ったということで、人物像のユニークな部分がより浮き立っていて思わず吹き出してしまうようなやりとりとフィクションで描かれている部分のバランスがなんとも心地よく、心奪われました。人物像の面白さや、掛け合いの面白さ、沢山の女が翻弄された姿を面白おかしく観ていただければ嬉しいです」

●橋本愛(水原ケイ子役)

「戦後の混沌とした時代が背景にありながらも、愉快で軽妙な物語に惹かれました。読み進めていくうちに希望に溢れたテーマを発見し、心が震えたのを覚えています。キヌ子さんの存在に、私は大きな人生賛歌を感じました。生きるだけの魅力がこの世界にはあるはずだと、ひとりでも思ってもらえたら嬉しいです」

●緒川たまき(青木保子役)

「“おとなしく控えめな性格の戦争未亡人が、やがて楽天的に人生を謳歌する明るい女性へと変わっていく”というのが舞台版の保子でしたが、映画版ではそこに、“アンバランスな情熱を内に秘めた官能的な要素”が加味されています。男性からすれば、“現実にはちょっと危険すぎて関わらないほうがいい”タイプの女性かもしれません。『グッドバイ』は、保子も含めて登場人物全員が溢れんばかりのエネルギーを内に秘めて織りなすラブ・コメディ、そして、たくましくもまぶしい人間賛歌に満ちあふれた映画だと思います」

●木村多江(田島静江役)

「舞台を拝見していたので内容は知っていましたが、舞台とはまた違って可愛らしい脚本でした。どう妻を演じられるか、台本からは想像できず心配になりましたが、(成島監督は)ご一緒したい監督でしたので、とても嬉しかったです。リハーサルや撮影中、私も好きな監督の視点に、なんとか近づきたいと久々に悩みました。おとぼけな登場人物たちと、日本映画を回顧するようなひとときを、楽しんでいただきたいです」

●濱田岳(清川伸彦役)

「この、太宰の世界観。この脚本ならではのコミカルな空気。そして、これをあの成島出監督がお撮りになるのかと思って読むだけで、楽しく、可笑しく、ワクワクしたのを覚えています。さらに、このキャストのなかに参加できると再確認したとき、不安と緊張が湧き上がりました。いまではこんな素敵な映画に参加できたことを幸せに思っております。そんな作品をお客様にも楽しんでいただけたら幸いです」

●松重豊(漆山連行役)

「太宰作品もKERAさんが料理することで、こんなにも生き生きとした現代喜劇に仕上がるのだと感心しました。大泉君(演じる田島と)と小池さん(演じるキヌ子)の関係は、過去の文豪の作品にありがちな、いまに置き換えると極めてブッ飛んだ関係性です。そこをどう演じられたか、僕が観客として最も楽しみにしているところです」

●成島出監督

「“ラブコメがやりたかったのだ”というケラさんの言葉が真っすぐに響きました。大人が楽しめる洒脱なコメディを観たい。その欲望に忠実に映画を作りました。私も“ロマンチックな恋愛狂騒劇”=スクリューボールコメディってやつを昔からやりたかったのです。主役はこのふたり(大泉洋・小池栄子)しかない、と最初から思っていました。今は“喜劇役者”という言葉が死語になってしまいましたが、このふたりはまさに“喜劇役者”ですから。シチュエーションコメディではなくヒューマンコメディを撮りたいと思いました。やっぱり人間が一番面白いから。登場人物の過ちと欲望によってすべてのドタバタが起きていきます。だからみんなが憎めなく、どこか愛おしい。そこを楽しんでいただければ、と思います」 (Movie Walker・文/編集部)

最終更新:9/8(日) 7:21
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