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ファッション業界で加速するサステイナブル化。海外でエコなEコマースサイトが支持される理由

9/9(月) 6:00配信

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できる限り製造コストを削って、大々的にプロモーションをして…という売り方はもう過去のもの。

今、多くの人が ”ただモノを安く買えればよい” という従来の考え方から、”毎日の消費をより環境に優しくサステイナブルなものに” という価値観にシフトしている。

データ会社Rank and Styleの調査によると、ミレ二アル世代の42%、Z世代の37%が商品を購入する前にそれらがどのように作られたのか、製造工程を確かめると回答。

サプライチェーンの透明度向上は消費者との信頼関係を構築する上で欠かせないものとなってきていることから、昨今多くのメーカーや小売がいかに自社のトランスペアレンシーを向上させ、サステイナブルビジネスを構築するかに苦心している。

その風潮はもちろんファッション業界にも。同調査で2017年から2018年にかけて「ファッションにもサステナビリティを求める」と回答した消費者の割合は25%増加、2016年から比較すると61%の飛躍が見られた。

加えて、エルやヴォーグなどの有名ファッション誌でもサステナブルに関する特集は増えており、その割合は2017年から2018年にかけて83%アップしたという。

本稿では、今ファッション業界でサステナビリティが重視される風潮と、そうした需要に応えるべく海外で続々と登場している新しいタイプのEコマースサイト、そして、その背景にある年々増加するコンシャス・マインデッドな消費者の存在についてお伝えする。

ストーリーを消費者に伝えるプラットフォーム「Goodee」

今年2019年にモントリオールをベースとしてオープンした「Goodee」が、これまでのEコマースサイトと一線を画しているとして話題を呼んでいる。

同サイトは2000年にローンチされたラグジュアリーアクセサリーブランド「Want Les Essentiels de La Vie」を運営する双子のバイロン・ピアートとデクスター・ピアート兄弟によりキュレートされたオンラインストアで、美しさと機能性の両方を兼ね揃え、かつサステナブルな手法で作られたアイテムを取り扱っている。

ただ、GoodeeのWebサイトには「セール」や「割引」などの文字は見えない。代わりに、美しく構成されたウェブサイトで至る所で目にするのが「ストーリー」という単語だ。

Goodeeは作り手の持つストーリーを消費者に伝えることに重きを置いている。デクスター氏はJWT Intelligenceに対して、「Goodeeを単なる ”買い物をする場所” ではなく、目的ありきの購買を提唱する場所にしたい。

ストーリーを持つプロダクトとそれらを求める顧客とをつなぎ合わせるのが自分たちの仕事」と語っているように、Webサイト上では各ブランドの持つストーリーやモノづくりに対する思いを詳細に伝えている。

現在Goodeeはモントリオールで8月25日までポップアップストアを開催中。オンラインプラットフォームであるGoodeeが実店舗にもこだわる理由として、「現代の消費者のためにはデジタル・フィジカル両方の空間が必要。

Eコマースのおかげで世界中のどこからでも買い物ができるようになったが、より良いチョイスとキュレートされた空間を求める人たちを手助けする必要があるから」だという。

さらに、Goodeeはローカルコミュニティーを活性化させることもサステイナブルなモノづくりに必要だと考えており、今後はポップアップストアをイベントスペースとしても機能させ、毎回異なるゲストを招き消費者に学びを提供できる場にしていきたいそう。

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最終更新:9/9(月) 6:00
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