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世界遺産・法隆寺に“初“の門前宿オープン 観光ブームに乗り切れず...観光客減少からの打開となるか

9/9(月) 18:43配信

MBSニュース

9月8日、奈良の法隆寺の参道に初めてホテルがオープンしました。観光客の増加に沸く奈良県ですが、このホテル開業の背景には観光ブームに乗り切れない世界遺産・法隆寺の地元の苦悩がありました。

奈良市、外国人から人気の観光地に ホテル建設に沸く

ホテル建設に沸く奈良市。市役所の目の前で建設が進むのは高級外資ホテル「JWマリオットホテル奈良」、2020年春のオープン予定です。さらに奈良公園では県が全室露天風呂付きの高級ホテルの建設計画を進めています。

背景には観光客の増加があります。2017年に奈良県を訪れた観光客数は年間4420万人、外国人から人気の観光地となり5年間で約870万人も増えているのです。

「奈良市にはたくさん寺があるし鹿もいて大仏もある。たくさんあって滞在する2日間が忙しいよ。」(イギリス人観光客)
「奈良市はきれいで大好き。もっと長くいられたら良いのに。」(スペイン人観光客)

観光客減少続ける「世界遺産の法隆寺」

しかし…このブームから取り残されているのが聖徳太子が建てた世界遺産の法隆寺です。法隆寺を訪れた観光客は9年前には96万人でしたが、その後、減少を続けます。拝観料の値上げなどもあって昨年度は約59万人、約6割にまで落ち込んでいるのです。

「(1993年に)世界文化遺産に登録された時は非常に多くの方が来られていましたけど、そこから(観光客)が減っているのが現状。」(斑鳩町観光協会 西梶浩司事務局長)

減った理由の1つはお得意様ともいえる修学旅行生の変化があります。少子化に加え、目的地がテーマパークになるなど多様化し団体客が減っているといいます。

もう1つの理由はアクセスの悪さ。法隆寺は奈良公園や東大寺など神社仏閣が集中する人気の奈良市の中心部から10kmほど離れていて、奈良市ほど外国人観光客が来ていないのです。

「(観光客数は)年々少なくなっていますね。非常に辛いところです。もう(店を)閉めて働きに行きたい。(人気があるのは)奈良市の東大寺周辺だけ。鹿もいるし大仏さんもあるし公園もあって、あそこ全体が観光地という雰囲気。」(参道の土産店)

地元の人々も半ばあきらめ顔です。

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最終更新:9/9(月) 18:43
MBSニュース

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