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どのエリアも日本一にするマクドナルドのスーパーバイザーは「陰口の天才」だった

9/9(月) 12:02配信

新R25

中間管理職になると、現場での業務ではなく、人のマネジメントをすることが重要な仕事のひとつになってきます。

ただ、同時にたくさんの人のマネジメントをして、全体の成績向上につなげることは、決して簡単なことではありませんよね。

かつて日本マクドナルドで“伝説の店長”と呼ばれ、自身の講演を発信しているYouTubeチャンネルは登録者数70万人(2019/9/3現在)を誇る“炎の講演家”・鴨頭嘉人さんは、マクドナルド時代の直属の上司の行動を見て、マネジメントが上手な人ほど「陰口の天才」だと気がついたそうです。

「陰口」というと、人間関係にマイナスな影響を与えるイメージがありますが…一体なぜ、仕事の成果につながるのでしょうか。

日本一のスーパーバイザーが教えてくれた「陰褒め」

人を直接褒めず、第三者と話しているときにその人を褒める、「陰褒め」というものがあります。

この「陰褒め」を教えてくれたのは、僕のマクドナルド店長時代に上司だった市辺さんです。

市辺さんは、当時の日本マクドナルドのトップスーパーバイザーで、市辺さんが担当したエリアは、どこでも必ずトップの成績が出ると言われていました。

僕が働いていると、市辺さんがお店に来て、「鴨ちゃんさ、大川原店のサイトウ店長を絶対に見に行ったほうがいいよ」と言うんです。

「大川原店ってめちゃめちゃお店が綺麗なんだよ。あれね、サイトウ店長のおかげなんだ。サイトウ店長のクレンリネス(清潔さ)の基準の高さがアルバイトスタッフに伝染して、みんな自主的にお店を綺麗にするんだよ」と褒めるんですよ。

サイトウ店長は僕のライバルだったから、当然気になるわけです。

それで実際に大川原店を見に行くと、本当にピッカピカなんです!

「やべぇこの店」と思っていたら、サイトウ店長が事務所から出てきたので、

「サイトウ店長、市辺さんがめちゃめちゃ褒めてましたよ!サイトウ店長のクレンリネス基準がアルバイトスタッフに浸透してるって。それがよくわかりました」って俺が言ったんですよ。

そしたらサイトウ店長は、「市辺さん、鴨ちゃんのことめっちゃ褒めてたよ。『あいつは成長する。言ったらすぐ行動するからさ』って言ってたよ」って話してくれたんです。


また、名取トイザらス店という店舗に、アライ店長という僕の2人目のライバル同期がいたんです。

市辺さんはいつも言っていました。

「アライ店長はセールスアクションがすごいよ。アライ店長が、お客様に最高のサービスを提供して一円でも売り上げ上げようって気持ちを持ってるから、あそこのアルバイトスタッフはとにかくサジェスト、おすすめが上手いんだ」って。

そこも実際に見に行ったら、みんなめちゃめちゃおすすめがうまい。しかもお客様が、すすめられたものを「ありがとう」って買っていくんです。

「この店もやべーな」と思ったときに、アライ店長に出会いました。

俺が「市辺さんがめちゃめちゃ褒めてましたよ!アライ店長のセールスマンスピリットがアルバイトスタッフ全員に浸透してるって。まさにそうでした」と言った瞬間に、こう言われたんです。

「市辺さんが、鴨ちゃんのことめっちゃ褒めてたよ」って。

…もうわかりましたよね。

市辺さんはすべての店舗で、ほかの店長の素晴らしいところを話していたんですよ。

つまりエリアじゅうの店長が、ほかの店長のお店に行って「市辺さんが褒めてたから見にきた」と言うと、「あなたのことも褒めてたよ」と伝えられるんです。

その結果、僕らのいたエリアは日本一になりました。

そして日本一の業績が出たら、市辺さんは次のエリアに転勤していくんです。

これが、すべてのエリアを日本一にしていくスーパーバイザーが実践している「陰褒め」です。

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最終更新:9/9(月) 12:02
新R25

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