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電子部品各社、魅力の「CASE」市場で狙う分野は?

9/9(月) 8:48配信

ニュースイッチ

センサーやコンデンサーを駆使

 CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と呼ばれる自動車産業の新風を背に受けて事業拡大を目指す電子部品業界。特に先進運転支援システム(ADAS)を含む自動運転領域での製品開発に優先的に取り組む企業が多い。ADASや自動運転システムを搭載した車は今後、世界的に増えることが予想される。自動車の周辺環境や運転者の生体情報の把握に役立つセンサーなど、センシング技術開発でも自動車産業の発展に貢献する。

 電子部品各社は広大なCASEの領域で何を狙うのか。自動運転領域ではセンシング技術を活用した製品開発が活発だ。京セラはカメラモジュール開発に力を注ぐ。自動車1台当たりの搭載数は従来1個だったが、自動車の電装化で複数個搭載されるためだ。ADAS向けに人工知能(AI)を搭載したカメラモジュールを2021年度までに製品化するほか、早ければ25年にも距離計測センサーのLiDAR(ライダー)と画像センサーを一体化したモジュールを自動運転向けに供給する予定だ。

 日本電産は子会社の日本電産エレシス(川崎市幸区)で次世代アンテナを活用した単眼カメラとレーダー一体型の世界最小のADASセンサーを開発しており、採用に向けて市場を開拓中だ。日本電産は4月にオムロンの車載電装品事業を約1000億円で買収すると発表。自動運転領域で日本電産エレシスとの技術の掛け合わせや補完を期待する。

 ほかにも日本航空電子工業がカメラ向け高速伝送用コネクターを製品化し市場を開拓中。日本ケミコンはドライブレコーダー向けのカメラモジュールが好調など、カメラ関連が活況を呈している。

 矢野経済研究所(東京都中野区)が5月に公表したADAS/自動運転システムの世界市場規模予測によれば、30年には18年比約3・5倍の約8390万台に達する見通しだ。20年以降に最も成長するのが自動運転の「レベル2」(ステアリング操作と加減速を支援)としており、ADAS搭載車がこれをけん引するとみている。

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最終更新:9/9(月) 8:48
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