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矢崎エナジーシステムの今期電線販売量、最高水準を維持。新鋭設備生かし黒字化目指す

9/9(月) 6:03配信

鉄鋼新聞

 矢崎総業グループで電線を主力事業とする矢崎エナジーシステム(本社・東京都港区、社長・矢崎航氏)は今期の電線販売量8万2千トンを目指す。前期比2%減だが引き続き過去最高レベル。主力の建設電販向け電線は7万1千トンで同水準を維持する。首都圏再開発などの需要を見込むほか、小中学校での空調関連需要にも期待。銅価下落による在庫評価損で前期赤字だった利益は沼津製作所の新鋭設備活用などで黒字化を目指す。

 前期実績は8万4千トンで同6%増となり、過去最高を記録した。電気工事業者向けの電設市場では東京・名古屋・大阪を中心に大型建設プロジェクト向けの需要を捕捉。電材店向けの市販市場では小中学校での空調関連需要が増えたほか、寒冷地でも柔軟性を保ち施工しやすい「やわらか電線プレミアム」などでシェアが拡大した。また電線中間製品である銅荒引線の他社供給の拡大も販売増に貢献。電線事業の収益は銅価下落による在庫評価損から赤字だったが、評価損を除く実力ベースでは黒字を確保した。
 今期目標は「価格競争での数量追求ではなく収益率を重視して策定した」(矢崎社長)もの。建設用電線の販売量は横ばいで、荒引線の増加分を今期は見込んでいない。黒字転換に向け量を追わない営業に加え、前期増築した沼津製作所(静岡県沼津市)西棟の高生産性設備を活用。さらに営業事務などの部門で導入したRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)システムの適用範囲を拡げ、業務効率の向上を図る。

最終更新:9/9(月) 6:03
鉄鋼新聞

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