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パックご飯市場は9年連続プラス 生活の変化で日常食に定着

9/9(月) 20:02配信

日本食糧新聞

パックご飯を意味する無菌包装米飯市場は、9年連続で増加した。本紙推計の2018年度市場規模(出荷ベース)は前年比7%前後増加の691億円と700億円に迫った。数量ベースで見ても、食品需給研究センター調べの2018年1~12月生産量は同5.7%増の17万0218トンと過去最高を更新した。

10年以内に1000億円市場へ

社会構造や生活様式の変化で、簡便性や安全・安心・高品質が受け入れられ、日常食利用が増加。需要に対して供給が追いついていなかったが、各社の投資が進み今期は供給体制が強化され、今後もさらなる市場拡大が期待できそう。

ここ2年間では毎年50億円弱、7%ずつ拡大している市場。今後踊り場はあっても、同様の伸びを示すとみられ、10年以内に1000億円、15年後には2018年度比2倍以上の1500億円規模となる可能性も見えてくる期待の市場だ。

2018年は災害も多く、防災意識の高まりで非常食用に常備する需要が高まった。加えて、世帯構成の少人数化や女性の社会進出などのライフスタイルの変化による日常食としての利用が定着。さらに、猛暑でコメを炊かない人も増えて追い風となった。

“炊いたご飯と同じかそれ以上のおいしさ”という声も寄せられ、各社の品質向上努力も下支え要因だ。小容量から大容量、産地ブランド米から雑穀米などさまざまなニーズに対応。おにぎりにちょうど良いなど、食べ方提案も定着に貢献した。

3食、5食、10食パックなどの大容量が主流になっていることから、多めに購入して賞味期限前に消費していく「ローリングストック」の需要もある。ただ、どちらかというと日常食としてまとめ買い利用する消費者が増えているようだ。

2017年まで原材料のコメ価格が3年連続で上昇し、2017年11月からパイオニアでトップの佐藤食品工業(サトウ食品)が1988年の発売以降初めて価格を改定。主力の「サトウのごはん新潟県産コシヒカリ」など同県産米使用商品は2018年11月に値上げした。

テーブルマークは同年2月、東洋水産は同3月、越後製菓は同4月、ウーケは同12月、たいまつ食品は2019年4月に各社価格を改定。ただし、値上げによる消費への影響はほとんど見られず、それよりも需要が上回り生産量が過去最高を更新した。

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最終更新:9/9(月) 20:02
日本食糧新聞

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