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韓国は「即位礼」に首脳級を派遣するのか  関係修復へ年内に「三つの機会」

9/10(火) 10:42配信

47NEWS

 「戦後最悪」となった日韓関係は、9月に入っても修復の兆しが見えない。日本の輸出管理強化に対する韓国の反発はやまず、元徴用工訴訟問題は袋小路に陥ったままだ。日韓の当局者は、関係修復につながりうるとして、年内の三つの機会に注目するが、双方が真剣に取り組まない限り進展はない。両国関係はさらに悪化していくのだろうか。(共同通信=内田恭司)

【写真】「即位礼正殿の儀」(1990年) 

 ▽韓国は内閣改造を注視

 三つの機会とは、9月11日実施が決まった内閣改造、10月22日に行われる天皇陛下の「即位礼正殿の儀」、そして12月下旬開催で調整が進む中国での日中韓首脳会談だ。

 内閣改造で韓国は、河野太郎外相と世耕弘成経済産業相の去就を注視する。河野氏は元徴用工訴訟問題を巡る韓国の対応を厳しく批判し、世耕氏も輸出管理強化で厳格な姿勢を貫いてきた。「二人が代われば雰囲気が変わる。対韓外交を見直す動きが出てくるかもしれない」(韓国政府関係者)というわけだ。

 確かに駐韓大使に加え、外務省のアジア大洋州局長と総合外交政策局長もほぼ同時期に交代するため、仕切り直ししやすいタイミングではある。だが、元徴用工訴訟問題で韓国に対応を迫る安倍首相の姿勢に変化はない。与党内には、この機会に「政権の基本方針を徹底させることになる」(自民党ベテラン議員)との見方もあり、内閣改造が関係修復の呼び水になるかは見通せない。

 それよりも注目を集めるのは即位礼の方だ。米国がペンス副大統領、中国が王岐山国家副主席の参列を決めた中、韓国は何も表明していないからだ。

 即位礼には200近い国から国王や元首、首脳クラスが参列すると予想される。この場に韓国は誰かを送り込むのか。平成の即位礼にならえば、有力候補となるのは「知日派」とされる首脳級の李洛淵首相だ。

 ▽かつては天皇訪韓に期待

 李首相は昨年3月、ブラジルで開かれた「第8回世界水フォーラム」に出席された皇太子時代の天皇陛下と会話を交わした。当時の韓国メディアによると、李首相は「韓日関係の発展に努力していく」と伝え、天皇陛下は「歴史を学ぶ人として、過去を反省した上で良い関係が築かれることを願う」と述べられたという。

 この対話には伏線がある。韓国が2015年に第7回フォーラムを自国開催した際、天皇陛下を招待した。将来の天皇初訪韓の実現をにらみ、まずは皇太子としての訪韓を求めたわけだ。出席は見送られたものの、ブラジルで李首相は、改めて天皇訪韓への「期待」と、即位礼を念頭に東京で再会したいとの希望も伝えたのだという。

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最終更新:9/10(火) 12:54
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