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『アラド戦記』日本独自アップデートも発表された“天下一決定戦2019 決勝大会”リポート。無冠の強豪が決勝で激突!

9/10(火) 14:17配信

ファミ通.com

文・取材:カイゼルちくわ

 2019年9月7日、13周年を迎えるネクソンのPC用アクションRPG『アラド戦記』において、日本最強の座を決める大会“天下一決定戦2019”のオフライン決勝大会が開催された。部門は対人戦コンテンツ“決闘”と“ダンジョンタイムアタック”のふたつ。

 13年も遊ばれ続けているだけあり、決闘やタイムアタックの研究もいまなお進み続けている『アラド戦記』。新キャラクターやアップデートによる変化もそこに加わり、大会ではつねに1年前とは異なる戦略が見られる。


 ステージ上ではふたつの部門の激戦に加え、『アラド戦記』最新アップデートの情報公開も行なわれた。まずはアップデートの気になる内容を確認してから、熱戦の詳細をお伝えしていこう。


新ダンジョンや武器形状変換機能のほか、新レイドには日本独自要素も!

 大会の熱気冷めやらぬ中、ステージ上では最新のアップデート“フレイ=イシス”の内容が発表された。こちらのアップデートは、2019年10月8日に実装予定だ。


新地域“灰色の墓場”追加
 魔界ワールドマップに新地域“灰色の墓場”が追加され、同地域には新たなエピッククエストが用意される。

 このエピッククエストをクリアすることで、“フレイ=イシス一般ダンジョン”に入場できるようになる。この一般ダンジョンには13個ものダンジョンが用意されており、毎日ランダムでその中から5つが出現する。

 下画像の中央、黒い翼を持つモンスターが、ダンジョンの大ボスとなるフレイ=イシスだ。一体どのような強敵なのか、ぜひ実際に戦って確かめてみてほしい。


ファーミング改変
 ハーレム地域での装備収集について、1週間あたりのダンジョン入場可能回数が減り、その分1回あたりの獲得素材量が増加する。より少ない時間で収集が可能になるので、装備集めが楽になる!

 なお、改変の対象となるダンジョンは、“アサルトモード”、“暁の亀裂”、“オペレーションホープ”、“天空の亀裂”、“天体の亀裂”の計5つだ。


決闘場シーズン6
 決闘場に新シーズンが到来し、パラディンとドラゴンナイトが使用可能となる。同時にバランス改変も予定されているとのことだ。

 新シーズンが開始されると、旧シーズンの階級やRPが初期化され、達成した等級による報酬が配布される。参戦者の皆さんには、シーズン5最後の追い込みもがんばってほしい!


新規レイド“フレイ=イシス”
 2019年10月23日実装予定のコンテンツ。最大12人で60分以内にフレイ=イシス討伐を目指す新規レイドとなっている。

 第1フェーズと第2フェーズに分かれており、第1フェーズでは“スレニーコーン”に搭乗し、移動しながら各地で戦闘。第2フェーズでは下降して戦うパーティーとイシスと直接戦うパーティーに分かれて進行するという、独特な展開が用意されている。

 いずれのフェーズでも、スレニーコーンの体力が尽きると失敗扱いとなるため、戦いかたにも工夫が必要そうだ。

 なお、報酬の“黒天の主人武器”は、“天空の武器”からアップグレードして入手することもできる。


武器形状変換機能
 こちらは2019年11月以降に実装予定のコンテンツ。“鋳型”というアイテムを利用することで、武器の形状を変更できるようになる。オシャレなプレイヤー待望の機能である。

 鋳型アイテムは本機能と同時に実装される“魂の安息地”ダンジョンで入手できる。使用する鋳型によって、武器の取引設定が変わる点にも要注意だ。


フレイ=イシス ガイドモード
 11月以降の実装予定コンテンツ。フレイ=イシスレイドをより簡単にした“ガイドモード”が準備されている。

 1回目と2回目のプレイで登場モンスターが変わったり、踏破するダンジョンの数が少なくなっていたりと、いきなりフレイ=イシスレイドに挑む自信がないプレイヤーに最適のコンテンツだ。


ユグドラシルダンジョン
 11月以降実装予定の期間限定イベントダンジョン。シナリオダンジョンと毎日くり返し挑戦できる複数のダンジョンで構成されており、既存のコンテンツで言えば“獣人ダンジョン エトナの伝説”に近い形式だ。

 こちらのダンジョンでは“勇者NPC”が登場し、ダンジョンでの選択肢や勇者NPCの装備の選びかたによって成長後の姿が変化する。最終的には3種類のエンディングが用意されているとのことだ。


フレイ=イシス ハードレイド
 11月以降実装予定の日本独自要素。フレイ=イシスレイドのハードレイドという、難易度最高峰のレイドが実装される。

 通常よりも多くの報酬が手に入るとのことだが、会場ではどれほどの高難度になるのかと、熟練プレイヤーたちからもざわめきが起こっていた。開発からの日本プレイヤーへの挑戦状を受け取るもよし、まずはガイドモードで始めるもよしと、フレイ=イシスレイドでは自分の腕に合った楽しみかたができるようになる。


キャラ変更が生きるか、キャラ愛を貫くか? 決闘の激戦!

 ここからは決闘部門の決勝戦までの模様をダイジェストでお伝えしていこう。

 まずは決闘部門からだ。今回の決勝大会に出場したのは8名で、その中には毎年活躍が光る常連選手が多い。

 とはいえ、予選大会で常連を打ち倒してきた“Seventy-Two”選手のような新たな猛者も現れており、展開が予想できない状況となっていた。


 準決勝までで注目が集まったのは、かゆき。選手とShignares選手の両名。ふたりとも長らく使用していたガンナー系ではなく思い切って近接系にキャラクターを変更しており、これまで通り長年愛用してきたキャラクターを使う常連選手たちとどう戦うのか。

 初戦(準々決勝 第1試合)では、昨年準優勝者のアセンション使いことコクーン選手と、キャラクターをカイザーに変更したShignares選手との対戦が実現した。

やや引いて戦いながら召喚キャラクター“禁断のニアリ”と連携して優位を築くアセンションに対し、カイザーの得意戦法は一定時間投げ以外の攻撃はヒットバックしなくなる“ハイパーアーマー”でのゴリ押し。対極にいるキャラクターだ。

 コクーン選手はカイザー対策も十分だったが、それをも覆すほどの大胆な攻めを決めるShignares選手が勝利。ニアリを出すことさえ許さない、鬼気迫る猛攻だった。


 じつは2年ほどかけてカイザーでの練習も積んできたShignares選手。かゆき。選手(キャラクターをマジェスティに変更)のほうはと言うと、持ち前のずば抜けた反応速度と広範囲をカバーできるソードマスター系の相性が非常によく、相手を完封していった。

 準決勝ではそんなふたりが激突。カイザーのハイパーアーマー効果時間やリキャストタイム、ならびにマジェスティの広い攻撃範囲をお互いが熟知しており、間合いギリギリでのすさまじい読み合いが展開。紙一重の差でShignares選手が勝利を収めた。

 前年覇者をストレートで倒し、昨年まで無冠の自身にとっては初の決勝戦進出を決めた。


 一方で、同じくらいの熱戦で会場を盛り上げたのはヒナ.選手だ。彼は一撃の大きさよりも状況を優位にして戦うアシュタルテ使いで、高火力な魔槍士系キャラクターとは相性不利。2連続で戦うことになりながらも、見事な善戦で決勝へと駒を進めた。

 いずれの試合も「当たったら終わり」の状況を切り抜ける接戦。火力が低いために決めきれない場面も多く、観客はハラハラしっぱなしの状況が続く。観客からの声援も、ひときわ大きかった。


被りものプレイ? 認証事故!? 波乱と声援のタイムアタック!

 2-1で勝負が決まるもつれた試合も多く、熱い接戦が続いた決闘部門。その決勝戦の前に、ダンジョンタイムアタック部門の決勝戦が行なわれた。


 今回のタイムアタックは昨年とは異なり、ふたりではなく4人で挑む形式となった。難度が高いフィンドウォーが舞台で、使用できる装備は現バージョンとしては少し弱めのものとなる。各チームともに予選でのタイムを決勝当日までに更新するなど、気合十分で臨んだ。


 今回のタイムアタックでは、各チームともにクルセイダー系、エクリプス、ダークロードという、パーティー全体の火力を大幅に上げる3キャラクターを採用。4枠目にダメージディーラーとして、それぞれ異なるキャラクターを選んでいた。

 まずはストームトルーパーを採用した“again-賞金で焼肉食べたい-”が挑戦し、見事クリアー。ただ、ギミックを出させる前に倒さないとタイムロスとなる場面でいくつかのミスが見られ、他チームにもミスができないというプレッシャーがかかっていく。

 今回のルールではパーティー全体で3回まで復活アイテムが使える。これはクルセイダーが、パーティー全員が与えるダメージを一定時間2倍近くまで持っていける“アポカリプス”を使い、即座に復活してリキャストタイムをリセットするのに有用。

 つまり、好タイムを狙うために、ほかのメンバーは1度も倒れられないのだ。


 優勝候補筆頭の“闇営業”チームの挑戦で、大ボス・ローゼンとの対戦中に珍事が起きた。

 特定のアクションを取る際に本人認証のために立ち上がるセキュリティーシステム“ゴブリンパッド”が、この大詰めの場面で暴発するトラブルが! 選手たちは愕然としただろうが、観客席は爆笑の渦に包まれた。

 もちろん“闇営業”チームは再挑戦となり、1回目よりも快速の進撃が見られた。緊張が吹き飛んだのだろうか?


 続く“偽者ダンジンズ”は、1名を除いて予告通りかぶりものを被ったまま挑戦。ダメージディーラーの剣帝のスキルリキャストタイムが長めなのが厳しいのか、あるいは視界の悪さのためか、道中のボスに次々とギミック発動を許してしまう。

 ローゼン戦の前にはクルセイダーが力尽き、もはやこれまでかと思われたが、時間ギリギリまで奮闘するチームに観客からは「がんばれ!」と暖かな声援が飛んだ。


 最後は“ぼっちぃーず”が挑戦。道中は非常に好調だったものの、大ボスのローゼン戦の直前でダークロード(ソウルブリンガー)が死亡してしまい、復活コインも使い切った状況で、3人で挑む形になってしまった。

 厳しい戦いだったものの、残り10秒となったところで見事にボスを撃破! 劇的なクリアーに会場が沸き立った。


決闘部門は読み合いを制した無冠の王者がついに戴冠!
 ステージではタイムアタック部門に引き続き、決闘部門の決勝戦が行なわれた。今回決勝まで進出したヒナ.選手とShignares選手は、いずれも毎年決勝大会の壇上に立ちながらも、優勝を逃してきた無冠の猛者だ。

 なお、決勝戦だけは準決勝までとは違って4本先取。長丁場となるだけに、相手の戦略を学んだうえで裏をかくような心理戦も要求される。


第1試合、第2試合
 まずはShignares選手のカイザーが、準決勝までの勢いそのままにロケットスタートを見せた。ヒナ.選手が召喚したホドルもまとめて吹き飛ばしながら、ハイパーアーマー発動中に逃げて時間を稼ぐヒナ.選手を追い、発動時間外にも移動先を読んで掴んでいく。

 とくに第2試合では圧倒的な勢いが光った。試合開始と同時に突進して掴み、そのままラッシュで体力の7割を奪ったのだ。

 初動からのラッシュに対して、ヒナ.選手は生命線ともなる回避移動スキル“位相変化”を開幕直後に使用せざるを得ない状況に追い込まれた。こうなると、回避スキルなしでハイパーアーマーの時間を凌がなくてはならない。


第3試合、第4試合
 開幕早々から位相変化を使わざるを得なかったものの、ヒナ.選手の動きに変化が生じた。移動先が読まれることが減り、ホドルを召喚する余裕も生まれ、第3試合を制する。

 逆にShignares選手は、ホドルにコンボを妨害されるのを嫌ってか少しだけハイパーアーマー発動をためらい、猛攻の時間を減らす結果につながった。

 第4試合では、ヒナ.選手がバフ(強化)効果を消す“ディスエンチャント”でハイパーアーマーの解除に成功。さらに、Shignares選手が出した分身に広範囲の浮かせ技を当てて本体を巻き込むというプレイで勝利し、ペースを取り戻した。


第5試合、第6試合

 お互いの動きを把握し始めた第5試合になると、Shignares選手の動きも変化。ホドルを警戒しつつ、やや慎重な立ち回りになっていく。位相変化を使わせない代わりに、別のバフをおとりにディスエンチャントを誘発させたうえでハイパーアーマーを使うなど、戦略を一変させて勝利した。

 続く第6試合。今度はヒナ.選手の読みが冴えわたった。位相変化の使用後でも、相手の移動先を読んでいなす。読み合いはしだいに高度になり、深読みから行動が空ぶる場面も増えていく。

 そんな状態だからこそ、ホドルの予想しきれない一撃が刺さった。観客からの大拍手も受けつつヒナ.選手が第7試合を制し、ポイント3-3に持ち込む。


第7試合(最終戦)

 第7試合も開始直後から、Shignares選手がとっさに上半身が無敵になる“クラウチング”を出して投げを回避するなど、読み合いと反撃の応酬となった。

 ただ、お互いに1度ずつ技の使いかたでミスをするなど、集中力に限界が見えてきた。

 先にあと1コンボで勝利という状態にリーチをかけたのは、Shignares選手。ヒット確認コンボを正確に入れてダメージを稼ぎ、位相変化も使わせる。


 回避スキルを奪った状態で、Shignares選手がハイパーアーマーを発動。そこから読み合いを制したのもまたShignares選手だった。反撃の機転となるヒナ.選手の攻撃を対策は万全とばかりにかわし、最後のコンボを決めて初優勝の座に輝いた。


 なお、今年も決闘の世界大会である“DNF F1 World Championship 2019”の開催が決定している。さらに熱い戦いが見たいという人には、ぜひ期待してほしい。

 今年も非常に熱く、年々その熱さを格段に増し続けている『アラド戦記』の夏。世界大会に期待しつつも、さらに来年の14周年を飾る大会の熱さにも、今から期待してやまない!

最終更新:9/10(火) 14:17
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