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ヤクルト・小川監督&宮本ヘッド「ダブル退団」の舞台ウラ

9/10(火) 11:03配信

東スポWeb

 ヤクルトの小川淳司監督(62)が8日、成績不振の責任を取って今季限りで退任する意向を明らかにし、球団側も了承する姿勢を示した。また、宮本慎也ヘッドコーチ(48)も球団に退団の意向を伝え、了承された。今季が2年契約の最終年だった小川監督の退任は成績的にも致し方ないところだが、次期監督と目されていた宮本ヘッドの退団は球団的にも想定外。いったい何が起きていたのか。ヤクルトOBで本紙評論家の伊勢孝夫氏が指摘した“ダブル退団”の舞台裏とは――。

 衣笠剛球団社長はこの日「監督の思いは強い」と話し、根岸孝成オーナーに確認の上で退任を受け入れる考えを示した。次期監督については「今季の全日程が終わってから口にする」と話すにとどめたが、高津二軍監督らが候補に挙がるとみられる。

 小川監督は昨季、4年ぶりに監督に復帰すると前年最下位だったチームをリーグ2位に押し上げた。だが、今季は序盤から主力に故障者が続出。高卒2年目の村上を我慢強く起用して才能を開花させたが、5月から6月にかけてリーグワーストに並ぶ16連敗を喫するなど低迷。9月7日の巨人戦に敗れて4位以下が確定し、CS進出の可能性が消滅していた。

 本紙評論家の伊勢氏によると「小川監督が辞めるのは成績的に仕方がないが、慎也は残さないといけなかった。もともと小川は監督を2年やって、慎也にバトンタッチするというのが球団側が思い描いていた流れ。慎也が『辞める』と言っても、小川が止めないといけなかった。それができなかったということは、よほどのことがあったんやろ」。

 では何があったのか。伊勢氏は小川監督と宮本ヘッドの間に、微妙な温度差があることを感じとっていたという。

「小川は慎也がプロ入りしたときの担当スカウトで、慎也も頼りにしていた。2年前に入閣するときも当初、衣笠社長と折り合いの悪かった慎也は難色を示していたんやが、小川が球団側との間に入るということで、入閣したといういきさつがある。その小川との信頼関係が、監督とヘッドという関係で戦ううちに、おかしくなってしまったんやろうね。ベンチで慎也が小川のそばに寄り付かなくなっていたし、京セラドームのヤクルト戦で話したときも『なんか冷めとるな』という空気を感じた」

 また、小川監督との関係だけではなく、選手や球団との関係も悪くなっていたのではないかという。

「伝統的にヤクルトの選手はコーチが口うるさく言っても聞かないタイプの選手が多い。選手は言うことを聞かないわ、球団はちゃんと補強してくれないわ…。それに慎也が耐えられなくなり、ケツをまくったというのが本当のところなんやろ。きめ細かい野球を目指す慎也にとって、この球団では自分の野球ができない…と思うのは、ある意味仕方がない。そこは真面目すぎる性格がアダとなってしまった」

 結果的に現監督と次期監督の最有力候補を失ってしまったヤクルトは、どうなってしまうのか。

「高津はヤクルトのカラーには合う監督になるやろうね。内部昇格でおカネもかからんやろうし、球団側にも口うるさく言わないタイプで、一番無難な選択やないか。ただ、球団が本気で勝とうとするのなら、球団経営にもしっかりおカネをかけて、いい指導者を逃すようなことがあってはいけない。投手が明らかに不足しているのに、有望な投手を何年も獲得できていないスカウトにも問題がある。そのあたりを変えられないようでは、去年のようなまぐれの2位とかはあるかもしれんが、同じことの繰り返しになるやろ」

 ヤクルトの低迷はしばらく続いてしまうのか。今回の“ダブル退団”は伊勢氏に限らず、OBが悲観的な見方をしていることは間違いないようだ。

最終更新:9/11(水) 21:29
東スポWeb

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