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小猪木が船木をフォール!甦った31年前の“名勝負”

9/10(火) 11:12配信

東スポWeb

 31年前の“名勝負”がよみがえった! お笑い格闘集団「西口プロレス」の“小さな闘魂”アントニオ小猪木(48)が8日、「闘宝伝笑2019 西口プロレス大阪編」(大阪・味園ユニバース)で、“元祖ハイブリッドレスラー”の船木誠勝(50)と対戦した。

 ゴングが鳴るや、勢い良く飛び出した小猪木だったが、“本物”はひと味もふた味も違った。船木は掌打からローキック、ミドルキックを流れるように繰り出し、寝技地獄へと誘い込む。最後は逆片エビ固めでギリギリと絞め上げ、“小さな闘魂”をギブアップへ追い込んだ。

 オールドファンならご存じかもしれない。のちにUWF、パンクラスに進むことになる船木は、若手時代にこの逆片エビ固めをフィニッシュ技にしていた。約30年ぶりのフィニッシュには、それなりの意味が込められていたに違いない。

 ところで、リング上ではあっけなく負けた小猪木が再戦を要求。西口の“黄金タッグ”を組む長州小力を従えて、1対2の変則マッチに突入した。2人で船木をコーナーに押し込むと、チョップ、キックの雨アラレ。さらにはダブルブレーンバスターで息の合ったところを見せつける。

 若干、ダメージの見られた船木だが、ヒザ蹴りで小猪木をダウンさせ、小力には三角絞めを仕掛ける。完全にペースを握ったものの、小猪木が一瞬の隙を突いた。レフェリーの背後から飛び込み、小力の体重を利用してそのまま丸め込むと、なんとカウント3が入り、エビ固めでの勝利となった。

 船木は試合後「小猪木の陰にしっかりと猪木さんの“闘魂”を感じた」と語ったが、これぞまさに輪廻というほかない。脳裏にはあの一戦がよみがえっていたはずだ。1988年4月10日、大阪で開催された「新日本プロレスファン感謝デー」。アントニオ猪木VS山田恵一、船木優治(誠勝)の“闘魂伝承”変則エキシビションマッチだ。

 当時45歳の“燃える闘魂”は、将来を期待される当時19歳の“ヤングライオン”を迎え撃った。延髄切りで勝利を収めた直後、当時23歳の山田が乱入。今度はトップロープからのツープラトンパイルドライバーを繰り出し、2人がかりで猪木から勝ちをもぎ取った。それはまさに、闘魂が伝承された瞬間だった。

 その後、激動の時代を迎えたマット界の荒波を、船木は懸命に乗り切った。そして、同じく将来を嘱望されていた山田は89年、英国遠征中に突如として消息を絶ち“リバプールの風”と消えた。

 アニメから飛び出した覆面レスラー「獣神ライガー」(獣神サンダー・ライガー)の並外れたテクニックとパワー、体形は失踪した山田をほうふつさせると話題になったが、そのライガーは来年、現役を引退する。

 あくまで想像だが、何らかの事故に巻き込まれて記憶を失った山田が、“別人”として人生を歩んでいたらどうなっているだろうか。約30年の時を超え、来年あたりひょっこりと姿を現す可能性もゼロではない。

 船木と山田。マット界制覇の野望に燃え、同じ釜の飯を食った若き獅子たちの人生が再び交差する日は来るのか。そんな夢想をせずにはいられない一戦だった。

最終更新:9/10(火) 11:14
東スポWeb

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