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「仕事ほしいんでしょ」「何もしないからホテル行こう」 女性声優が語るセクハラの実態

9/10(火) 9:42配信

BuzzFeed Japan

パワハラ、セクハラ防止などを目指す法制度からも抜け落ち、なかなか明るみに出てこない「フリーランス」に対するハラスメント。特に、多くの俳優や声優が個人事業主として事務所に所属する形で活動している芸能界は「ハラスメントの温床になりつつある」と、指摘されている。日本俳優連合やフリーランス協会などが7~8月にかけて、国内で働くフリーランスや芸能関係者を対象に実施した調査では、回答者約1200人のうち約6割がパワーハラスメントを、3割以上がセクシュアルハラスメントを受けたことがあると答えた。実際にどのような被害が起きているのか。BuzzFeed Newsは芸能の世界で働く、声優の女性に話を聞いた。【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

「文句を言うやつがおかしい」

「昔に比べたらマシになってきた部分もありますが、やっぱり業界内には『パワハラもセクハラも、文句を言うやつがおかしい』という空気があります。被害の数も、女性声優でセクハラされたことがない人なんていないんじゃないかってくらい」

そう語るのは、声優のKさん(30代)。十数年前に業界に入り、テレビアニメや吹き替えなど様々な媒体の仕事を請け負ってきた。

働き始める以前から、業界の悪習については何となく知っていた。でも、自分がセクハラの対象になるとは、思っていなかった。

「セクハラって、自分よりもっとかわいい子が狙われるものだと思ってたんです」

「でも業界に入ってみたら、やる側にとっては『若い』ってことさえあればよかったり、男社会の中で『自分はこれだけ女を抱えているぞ』と、トロフィーにするためのものだったりすることがわかって。あまり関係ないんだなと実感しました」

本番中は「声が出せない」から

特に記憶に残っているのは、働き始めて1年ほど経った頃のこと。マネージャーに呼ばれて行った飲みの席で、自分の倍以上の年齢の男性プロデューサーと2人きりにされた。

「マネージャーが帰った後から、相手がちょっと様子がおかしくなって。かわしていたんですけど、腕を掴まれて『ホテルに行こう』って言われて。最後は『無理って言ってるじゃないですか!』って叫んで、必死に振りほどいた覚えがあります」

「普通にそういうことを言ってくるクライアントさんはたくさんいます。『仕事欲しいんでしょ、夢なんでしょ』とか『何もしないからホテルに行こう』とか」

「ちょっと前までは、収録している真っ最中に触ってくる人もいました。録っている間は、声が出せないので」

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最終更新:9/10(火) 9:46
BuzzFeed Japan

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