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「連れ去り、監禁、脱走」...。ひきこもりの支援と称し、テレビ番組にも出演していた団体の実態とは?

9/10(火) 6:34配信

ハフポスト日本版

ひきこもりや家庭内暴力の「支援」を掲げる団体のトラブルが後を絶たない。

元入所者が、力づくで自宅から連れ出され、施設に監禁されたなどとして運営企業を提訴するなどのケースが相次ぐ。

中には施設から強制的に精神病院へ送られ、隔離病棟で身体拘束を受けたとの訴えもある。

「突然拉致・監禁された傷は一生消えない」。原告の1人はそう心境を明かす。

羽交い締めで連れ出す

提訴されたのは、東京都新宿区で「あけぼのばし自立研修センター」を運営するクリアアンサー社。

千葉県内に住む30代の女性が8月、同社職員に拉致・監禁されたとして、慰謝料など550万円を求める訴えを起こした。

訴状によると2017年10月、同社職員4、5人が突然女性の自室に入ってきた。職員は、母親が同社と契約を結んだと説明し、8時間にわたり入所するよう女性を説得。拒否し続けたところ、羽交い絞めにされて無理やり部屋から連れ出され、車で施設に送られた。

施設ではカギ付きの部屋に閉じ込められ、24時間監視役の職員がついた。女性は翌日も、恐怖のあまり食事も水も摂れなかったが「こんなこと(絶食)をして帰れると思うな」とかえって脅されたという。

女性は入所3日目、衰弱のため大学病院へ救急搬送され、集中治療室に送られた。

女性は当時の様子を、以下のように語る。

「同意もなく勝手に体に触られ、車で拉致された恐怖で全身が震え、ずっと泣いていた。3日目には体の感覚がなくなってきたが、職員は様子を見に訪れた母親と『顔色もいいし、大丈夫じゃない』と笑って話していた」

また、同センターの職員は入院中も病室に押しかけ、枕元で施設に戻るよう説得を始めたという。当時、付き添っていた女性の父親は「まさか病院まで来るとは思わず、驚いた」と話す。

地下室に監禁

クリアアンサー社は、この女性以外に少なくとも2件の訴訟を起こされている。

1件は人権を無視した契約を結ばされたとして、入所者の父親が契約無効と料金685万円の返還を要求。もう1件は元入所者の30代男性が、拉致・監禁された上に精神病院へ入院させられたとして、慰謝料など550万円を求めている。

この男性は「突然拉致・監禁された傷は、一生消えない。自分に収入がないのは認めるが、これほどまでに人としての尊厳を踏みにじることが許されるのか」と憤る。

訴状によると、男性は昨年5月初旬、突然自宅を訪れた同社職員に「あなたのような『未成熟子』には何も言う資格はない」などと言われ、腕をつかまれ車で同センターへ連れて行かれた。

男性は地下室で外側から施錠され、8日間監禁。それでもセンターへの入所を拒否し続けると、精神病院へ50日間、強制的に入院させた。

入院直後、看護師に裸の写真を撮影された上におむつをつけられ、3日にわたって拘束帯で体を縛られるなどの「屈辱的な仕打ち」も受けたという。

退院後は再び、同センターに入所させられたが、同年8月上旬、支援者を頼って脱走した。

男性が拉致される時は、警察官も同席していたが、ただ傍観していただけだった。

さらに男性は入所中も、職員の隙をついて法律の無料相談窓口、法務省の人権擁護局などに相談したが、「証拠がない」などと言われ、救助の手は差し伸べられなかった。

「警察すら助けてくれず、一時は、国にも見捨てられたと落ち込んだ。今も『部屋に武器の一つも備え、自分の身は自分で守るしかない』という思いだ」と、社会への不信感を口にした。

クリアアンサーに、一連の訴訟について取材を申し込んだところ「裁判にて明らかにしていくべき内容だと考えており、ご質問の回答は差し控えさせていただきたいと思います」との回答があった。

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最終更新:9/10(火) 13:03
ハフポスト日本版

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