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やせている人は要注意。肥満体質に比べて認知症リスクが高いという結果が

9/10(火) 13:00配信

THE PAGE

 高齢者の認知症は糖尿病との関連性が高く、その結果として肥満体質の方が認知症リスクが高いというのが一般的な解釈でした。しかし日本人の場合には、やせている人でも糖尿病になるケースが多く、やせている人の認知症リスクが高いという調査結果が得られています。

認知症発症率は2倍以上 糖尿病と密接な関係

 一般社団法人「日本老年学的評価研究機構」は、65歳以上の高齢者を対象に、約6年間の追跡調査を実施しました。対象となった3696人のうち、338人が認知症を発症しましたが、どのような人が認知症になりやすいのかについては明確な傾向が見て取れます。

 認知症と糖尿病に密接な関係があることはよく知られていますが、標準的な人の発症率を1とすると、糖尿病を持つ男性の発症率は2.22倍、女性は2.0倍とかなり高くなっています。糖尿病を持っている人が認知症になりやすいというのはやはり事実のようです。

認知症リスクが高いのは、やせていて・高血圧・高コレステロール体質の人

 一方、体型別では、やせている男性の発症率は、標準的な体型の人と比べて1.04倍、女性の場合は1.72倍と大きな差が付いています。太っている男性の発症率は0.73倍、女性は0.82倍と低い数字です。太っている人の方が認知症になりにくく、逆にやせている人の方が認知症になりやすいという結果です。女性の場合、やせている人が認知症になるリスクが特に高いということが分かります。もっとも認知症リスクが高かったのは、やせていて、かつ高血圧、高コレステロール体質の人でした。

 一般的に糖尿病は太った人がかかりやすく、欧米では、肥満の方が認知症リスクが高いことが知られています。一方、アジア人の場合、やせていても糖尿病にかかるケースがあり、認知症のリスクも高くなる可能性があります。今回の調査結果はそれを裏付けるものといってよいでしょう。

 これまで日本では、欧米と同様、肥満をできるだけ避けることが健康管理の基本とされてきました。何が何でもやせなければならないという考え方については少々、再検討が必要かもしれません。もっとも肥満が万病の元であるという事実に変わりはありません。認知症のリスクが低くなるからといって、食べ過ぎるのは禁物です。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:9/10(火) 13:00
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