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「あいちトリエンナーレは表現の自由の分岐点」。日本人作家を中心に新プロジェクトが始動

9/10(火) 16:54配信

ハフポスト日本版

あいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」が展示中止となり、複数の参加作家が自らの展示を変更・閉鎖するなどした問題で、33人のトリエンナーレ参加アーティストが新プロジェクト「ReFreedom_Aichi」を立ち上げた。

「表現の不自由展」の中止を巡っては、これまでも多くのトリエンナーレ参加作家が抗議の意を表明しているが、今回は日本人作家が中心となり、トリエンナーレの枠を超えて広く「表現の自由」を取り戻すための協働を呼びかけている。

東京都千代田区の日本外国特派員協会で9月10日、小泉明郎さんや卯城竜太さんら5人の参加アーティストが記者会見を行った。

「表現の自由」への責任は、多数の死という犠牲の上に成り立ってきた。

「ReFreedom_Aichi」はすべてのトリエンナーレ出品作家の展示再開を目指す。9月10日時点で、計35組のトリエンナーレ参加アーティストが賛同を表明しているという。

今後はSNSを通じた「#YOurFreedom」などの市民参加型プロジェクトや、アーティストが県職員に代わって抗議の電話を受ける演劇プロジェクト「アーティスト・コールセンター」の設立などのアクションを予定している。それぞれのアクションを通じて、「表現の自由の完全なる回復をトリエンナーレで生み出すことを目指す」という。

会見に参加した映像作家の小泉明郎さんは、「表現の自由は言論の自由に直結している。私たち1人1人が、自分の人生を自分で決める、という自由にも直結しています。あいちトリエンナーレで起きていることは、この自由がここで崩壊するのか、それともここでそれを食い止めるのか。その分岐点にあると思っています」と語った。

「日本人にとって、表現の自由というと抽象的でふわふわした言葉のように感じるかもしれません。でも80年前、私たちの祖父母の世代は、自由がないという状況がどれだけ危険なことかを肌感覚として知っていたはずです。私たちアーティストもこの5年間、美術館という空間でできる表現の幅がどんどん狭くなっていっていることを体験しています」



「表現の自由は不完全なもので、それには限度があることは、もちろん承知しています。でも不完全だからといって、表現の自由が必要ないかといえば、そうではありません。私たちアーティストは、表現の自由に対する責任を負っています。その責任は、我々アーティストや津田大介芸術監督が負えるような軽い種類のものではありません。なぜなら、この自由を獲得するために歴史上の何百万、何千万の死という犠牲の上に、この責任というものが成り立っているからです」



「表現の自由は言論の自由に直結している。私たちの知る権利に直結しています。1人1人が自分自身の考えを自分で決めるという自由に直結しています。1人1人が自分の人生を自分で決める、という自由にも直結しています。あいちトリエンナーレで起きていることは、この自由がここで崩壊するのか、それともここでそれを食い止めるのか。その分岐点にあると思っています」

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最終更新:9/10(火) 16:54
ハフポスト日本版

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